総合的な探求 研究開発校 市ケ尾など10校指定へ

 神奈川県教育委員会は1日、高校の新学習指導要領に盛り込まれた「総合的な探求の時間」が2019年度から先行実施されることに合わせ、10校を研究開発校に指定する方針を示した。知識を活用し、自ら課題を見つけて解決する力を育む「探求」をテーマに、3年間の実践研究を重ね、その成果を広める役割を担う。

 研究開発校は五つの地域から2校ずつ選び、市ケ尾(横浜市青葉区)、横浜清陵(同市南区)、藤沢西(藤沢市)、秦野総合(秦野市)、大和(大和市)、川崎(川崎市川崎区)、舞岡(横浜市戸塚区)、横須賀明光(横須賀市)、山北(山北町)、有馬(海老名市)の10校。

 うち市ケ尾、横浜清陵、藤沢西、秦野総合、大和は「探求」を広く研究し、川崎、舞岡、横須賀明光、山北、有馬は国連の提唱する「持続可能な開発目標(SDGs)」の展開をテーマに据える。

 高校の新学習指導要領では、「総合的な学習」が「総合的な探求」になった。19年度からの先行実施に伴い、県立高校改革1期実施計画(16~19年度)の一部改定案を同日、県議会文教常任委員会で報告した。

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