ベンゼマ爆発はもう終わり? 開幕直後のブームは消えて”危険モード”へ

レアルのベンゼマ photo/Getty Images

リーグ戦開幕前に行われたアトレティコ・マドリードとのUEFAスーパーカップでは1得点、リーグ戦では第2節ジローナ戦、第3節レガネス戦で2得点ずつ決め、今季はレアル・マドリードFWカリム・ベンゼマが爆発するシーズンになるのではないかと思われた。今夏にクリスティアーノ・ロナウドが退団し、よりベンゼマがゴールに集中できるようになったと考えられたからだ。

しかし、スペイン『as』はその期待が間違ったものだったと伝えている。気になるのはスタッツだ。ベンゼマは確かに開幕から快調に得点を決めていたが、実は1試合あたりのシュート数は減っているのだ。昨季は1.5本だったのが、今季は1.2本へと減少。ロナウドがいなくなって主役になったどころか、むしろシュートチャンスに絡む機会が減ってしまった。

また、指揮官フレン・ロペテギの起用法も変わってきた。リーグ戦では開幕から4試合とも先発フル出場していたのだが、第5節のエスパニョール戦では60分、続くセビージャ戦では59分で交代させられている。同メディアはロペテギにとってベンゼマがアンタッチャブルな存在ではなかったと伝えており、早くもベンゼマの評価は変わってきている。

今夏にはリヨンからFWマリアーノが復帰し、チャンピオンズリーグのローマ戦で得点を記録するなど能力の高さを示している。もう少しプレイタイムを与えればゴール量産となる可能性も十分に考えられる。ベンゼマを脅かす存在にもなれるはずだ。ベンゼマとしては早くも正念場といったところか。

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