Audi Team DreamDrive Noah 2018スーパー耐久第5戦もてぎ レースレポート

m-1 CARFACTORY RS3 LMS

もてぎ戦は6位入賞にとどまる

 ピレリ・スーパー耐久シリーズ2018(S耐)に参戦するAudi Team DreamDrive Noahのm-1 CARFACTORY RS3 LMSは、9月22~23日にツインリンクもてぎ(栃木県)で開催されたシリーズ第5戦『もてぎスーパー耐久 5Hours Race』のST-TCRクラス(全8台)に参戦。ブレーキに厳しいコースでアクシデントもあり6位入賞でレースを終えた。

 福岡に本拠を置くAudi Team DreamDrive Noah(代表:清瀧雄二)は、“九州に元気を! 九州のモータースポーツにもっとワクワクを!”を合言葉に九州のレーシングチームとしてS耐にフル参戦。今回は前回に続き熊本在住の塚田利郎、蘇武喜和、清瀧というレギュラー3名に、渡辺忠司を加えた4名体制を敷いた。
 
 今回のST-TCRクラスには、5台のアウディRS3 LMS、2台のホンダ・シビック タイプR、VWゴルフGTIという計8台が参戦。ブレーキとタイヤに厳しいコースで、清瀧がもてぎを走行するのが2回目ということもあり、無理をせず順位をコツコツと上げる作戦だった。

 21日の専有走行はウエットコンディションとなり、十分なセッティングも決まらないまま迎えた予選日。朝まで弱い雨が残ったが、午前中には晴れ間も出て蒸し暑くなった。
 
 公式予選はA、Bドライバー2名のベストタイム合算で争い、塚田と蘇武のベストタイム合算の結果クラス5位につけた。

 全8クラス計48台の車両が参加した5時間耐久の決勝レースは、23日の12時3分にスタートした。ステアリングを握るのは初めてのスタートドライバーを務める清瀧。今回が2度目のもてぎということで慎重にオープニングラップを1周した清瀧は、順位をクラス8位に落としたながらも燃料満タンであることからも無理なバトルを避けて予定どおりの25周でピットイン。ここで塚田に交代、タイヤは毎回フロントの2本のみの交換とした。
 
 塚田はブレーキとタイヤを労わりながら周回を重ねるが、ST-2やST-3クラスの車両との混戦のなか、なかなかクラス順位を上げることができない。

 塚田は67周でピットインして渡辺に交代。この時間帯ではアウディ勢にブレーキトラブルが頻発しピットインしてパッド交換するチームがあり、渡辺は5位まで順位を上げた。そしてST-2クラスの車両と順位を入れ替えながら走行していたが、93周目のV字コーナーで接触。右フロントのフェンダーを破損したこともありピットイン。
 
 ここで蘇武に交代し、フェンダーを修復し、ブレーキパッドを交換してコースへ戻ったがふたたび順位は7位となった。さらに先ほどの接触によりピットロードのドライブスルーペナルティを課せられてこれを消化した。

 蘇武はブレーキを労わりながら走行を続けていたが、終盤の122周目に4位を走行していた車両がブレーキトラブルによりクラッシュを喫し、これで6位へ浮上。トップから5周遅れの134周、6位でゴールした。
 
 これでポイントランキングはひとつ順位を落として4位となったが、最終戦へ向けて車両を整備しアウディ勢最上位のランキングを狙う。第6戦(最終戦)は、11月3~4日に岡山国際サーキットにおいて3時間レースとして開催される。

m-1 CARFACTORY RS3 LMS

清瀧雄二

「初めてスタートを担当しました。ライバル勢に何とかついて行きたかったのですが、フルタンクでのスタートということもあり厳しいものがありました。もてぎは2度目の走行でしたが修行が足りませんね。最終戦は木曜日から走り始めて、何とかアウディ勢のトップランクで一年を締めくくれるよう頑張ります」

塚田利郎

「シビックは性能調整で60kgのウェイトを搭載しているのに、ブレーキパッド無交換で走りきりましたが、アウディ勢はブレーキを労っても全車交換と厳しいレースになりました。気持ちを入れ替えて最終戦に臨みます」

蘇武喜和

「交代した直後からタイヤがきついと感じましたが、タイヤのマネジメントはうまくできたと思います。ブレーキも労って走っていましたが最後はとてもきつかったですね。チームは初年度ですし、最終戦は意地を見せたいです」

渡辺忠司

「V字コーナーで前を走行していた車両をパスしようとしたところ、ブレーキングで失敗して押し出す形になってしまいました。相手チームには申し訳なく思います。今後に向けての課題にしていきます」

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