ホームレスの頭に水、ダンキンドーナツに批判殺到

水をかけられた男性。フェイスブックから

 米ニューヨーク州にあるファストフードチェーン、ダンキンドーナツの店舗で9月30日夜、従業員がテーブルにうつ伏せになっているホームレスの男性の頭にピッチャーから水をかける事件があった。従業員は男性が店内で寝ていることに腹を立て水をかけたとみられるが、店内にいた別の人がその様子を撮影しフェイスブックにアップしたところ430万回近く視聴されるなど大きな反響を呼び、ダンキンドーナツは従業員らを解雇した。英メディア、インディペンデントなどが報じた。 

 男性はジェレミー・デュフレーヌさん(25)で、従業員はデュフレーヌさんのフードの上から水をかけた後、「何回ここで寝るなといえばいいんだ。出ていけ」と怒鳴った。びしょぬれになったデュフレーヌさんは驚いた様子で立ちあがり、充電中だった携帯電話を取り外し店外に出て行った。 ビデオ映像ではデュフレーヌさんを嘲笑するような声も聞こえている。

 映像アップ後、2万3000以上の「ひどいね」が付くなど、批判が殺到。ダンキンドーナツの不買運動の呼びかけがあったほか、ホームレスの支援団体が抗議活動を展開。ダンキンドーナツ側は「この行為はわが社の社内ポリシーに違反しているだけでなく、組織としての根本的な価値観にも反している」と謝罪、ホームレスの客への対処についての社員教育を行うと約束した。

 デュフレーヌさんは「この店舗にはよく来ているがこんな扱いを受けたのは初めてだ」とした上で、寝ていたのではなく机にうつ伏せになって休んでいただけだと主張。「彼(水をかけた従業員)は多分、何か個人的な問題を抱えていて、それをだれかに向けたかったんだと思う」と語った。 

 米国の飲食店で起きた客とのトラブルを巡っては、米コーヒーチェーン大手、スターバックスのフィラデルフィアの店舗で4月、注文せずにトイレ利用を頼んだ黒人男性2人が警察により排除されたことが「人種差別」として全米で大きな波紋を呼んだ。スターバックスは謝罪に追い込まれた上、全直営店を一時的に一斉閉店、約17万5千人の従業員に差別防止のための社員教育を行った。 (共同通信=太田清)

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太田清

47NEWS編集長

太田清

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共同通信社入社後、広島支局、大阪社会部、外信部、経済部、ベオグラード支局、モスクワ支局、ローマ支局などを経て2016年より現職。

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