長谷工コーポレーション、不二サッシと実証実験 電子タグで建材管理

 マンション建設最大手の長谷工コーポレーションは電子タグを活用した建設部材の一元管理に関する実証実験を不二サッシと共同で始めたと発表した。無線を利用した非接触方式で、電子タグのデータを読み取る自動認識技術RFIDを活用。不二サッシが製造したマンションの外装建材に固有IDを記録した電子タグを張り付け、長谷工コーポレーション側のシステムで管理する。出荷した製品の過不足をチェックするとともに、工事進ちょくの見える化を推進。さらに保守や追加発注時の対応をさらにスムーズにするためトレーサビリティーの強化にもつなげる。

 長谷工コーポレーションを中核会社とする長谷工グループでは労働者不足や労務費・材料費の高騰、顧客ニーズの多様化などに対応するため情報通信技術の活用を進めており、今回の実証実験はその一環としての取り組みとなる。

 電子タグを用いた建材管理実証は第一弾として、グループ会社のフォリスが製造している内装材を対象としてすでに実施。今回不二サッシと共同で進めるのは第二弾となる。9月からすでに不二サッシの工場で電子タグの貼り付けをスタート。今後はさらに連携対象企業を拡大していく方針。

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