森保一監督が率いる日本代表は、今月の代表戦でパナマ、そしてウルグアイと対戦する。
南米強豪ウルグアイは今回もガチのメンバーで来日する予定だ。
特にルイス・スアレス&エディンソン・カバーニは世界最強ともいえる2トップ。超難敵といえるが、2人相手にやれるかもしれない日本人CBを考えてみた。
野上 結貴(サンフレッチェ広島)
先週末ガンバ大阪に敗れてJ1首位から陥落した広島だが、今季の躍進を支える27歳DFの輝きが色褪せるわけではない。
桐蔭横浜大時代にFWからDFへ転向した野上は、大学を中退して2013年に横浜FC入りしプロの世界へ。3シーズン半J2で主力として活躍すると、2016年途中に森保監督が指揮をとる広島へ加入した。
広島は当時、塩谷、千葉、水本が不動の3バックを形成しており、野上に与えられたポジションは主にボランチ。しかし今季は4バックを採用する城福監督のもとで千葉との争いを制し、センターバックとして急激に評価を高めている。
J1屈指の対人能力を誇り、クレバーな対応も光る。これまで代表経験はないが、彼がカバーニやスアレスと対峙したらどんなプレーを見せるだろうか。
奈良 竜樹(川崎フロンターレ)
フィジカル的な対人の強さにおいて、J1首位に立った川崎フロンターレの奈良達樹は国内で屈指の存在だ。
小学2年生からセンターバックという生粋の守備者で、粗削りなところはあるが、胸板の厚さからうかがい知れるように身体能力の塊。その向上にも余念がない。
早くから将来を期待され、2016年にはリオデジャネイ五輪の出場権獲得に貢献。しかし、怪我で本大会行きのチャンスを逃した悔しい経験を持つ。
同年代が活躍する森保ジャパンには大きな刺激を受けているに違いなく、もしカバーニとのガチンコバトルが実現すれば一気に名を上げてもおかしくない。
立田 悠悟(清水エスパルス)
森保一監督のもと準優勝という結果を残した先日のアジア大会。そのなかで、もっとも評価を上げた選手の一人だろう。
昨年ユースから昇格したばかりの立田悠悟は今シーズン、189cmの長身ながらクラブで右サイドバックに起用されると、高い能力を発揮しブレイクを果たした。
空中戦の強さに加えリーチを生かした深いタックルも魅力。また、主力としてプレーしたアジア大会では、1試合ごとに成長し心身の強さも感じさせるようになった。
サイドに流れて起点になるプレーも得意なスアレスとカバーニ。中央・サイドに関わらず彼らと渡り合うことができるDFとして、成長著しい20歳のセンターバックに期待してみたい。
塩谷 司(アル・アイン)
“闘将”柱谷哲二に見い出されてプロ入りし、“超攻撃的ストッパー”として広島で一時代を築いた塩谷。
2014年には開幕からゴールを量産し、ワールドカップ・ブラジル大会のサプライズ候補として急浮上。メンバーには選ばれなかったものの、大会後、アギーレ体制でアジアカップに出場し、2016年にはリオ五輪にOA枠で選出され国際経験を積んだ。
ただその間、日本代表はハリルホジッチ監督に代わり、塩谷自身は広島の不振や昨夏のUAE電撃移籍によって代表から縁遠い存在に。それだけに、信頼の厚い森保監督の就任で訪れた再興のチャンスにかける想いは強い。
そんな塩谷といえば一対一に滅法強く、地上戦での“ガチバトル”は彼の代名詞。カバーニとスアレス相手でも精神的には何ら臆することなく対峙することができるはずだ。
森保ジャパンは、12日(金)にデンカビッグスワンスタジアムでパナマ代表と、16日(火)に埼玉スタジアム2002でウルグアイ代表と対戦する。