【NLWC】ウォルターズが決勝打 ロッキーズ接戦制す

【ロッキーズ2-1カブス(延長13回)】@リグリー・フィールド

前日の1ゲーム・プレーオフに敗れて地区優勝を逃したチーム同士の対戦となったナ・リーグのワイルドカード・ゲームは、延長13回の熱戦の末、第2ワイルドカードのロッキーズが第1ワイルドカードのカブスを2対1で破り、地区シリーズ進出を決めた。ロッキーズは明日始まる地区シリーズで中部地区王者のブリュワーズと対戦。一方、敗れたカブスは打線がわずか6安打に封じられて投手陣の頑張りに応えることができず、リーグ2位の勝率をマークしながらもワイルドカード・ゲームで姿を消すことになった。

カイル・フリーランドとジョン・レスターの両先発で始まった一戦は、初回にロッキーズがレスターから無死2・3塁のチャンスを作り、ノーラン・アレナードの犠牲フライであっさり先制。しかし、その後レスターは立ち直り、何度かピンチを背負いながらもロッキーズ打線に追加点を許さなかった。一方のフリーランドは7回途中まで4安打無失点の見事なピッチング。中3日での登板だったこともあって82球でマウンドを降りたものの、今季17勝をマークした実力を遺憾なく発揮した。

8回裏、カブスは二死からアンソニー・リゾーがヒットを放って出塁し、代走のテランス・ゴアが二盗に成功。ロッキーズ2番手のアダム・オッタビーノにプレッシャーを与え、ハビアー・バイエズがセンター左へのタイムリー二塁打を放ってついに同点に追い付いた。ロッキーズは10回表に二死満塁、カブスは10回裏に一死1・2塁のチャンスがあったものの、ともに好機を生かせず、13回表にロッキーズが二死から連打で1・3塁のチャンスを作り、トニー・ウォルターズのセンター前へのタイムリーで勝ち越しに成功。その裏を6番手のスコット・オバーグが3者三振で締めくくった。

何度もチャンスを作ったロッキーズは得点圏で10打数1安打に終わるなど「あと一本」がなかなか出なかったが、得点圏で唯一飛び出したヒットが決勝タイムリーに。12回裏二死走者なしの場面で登板したオバーグは、イニングをまたいで4者連続三振を奪う好投で勝利投手となった。カブスは先発ローテーションの一角であるコール・ハメルズとカイル・ヘンドリックスを投入するなど勝利への執念を見せたものの、前日のブリュワーズ戦に続いて打線に元気がなく、本拠地で連敗。2年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指したシーズンが幕を閉じた。

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