来年のドラフト全体1位指名権は今季115敗のオリオールズへ

2018年のレギュラーシーズンが終了したことにより、勝率に従って来年のドラフトの指名順が決定した。全体1位指名権を手にしたのは両リーグワーストの115敗を喫したオリオールズ。ベン・マクドナルドを指名した1989年のドラフト以来、球団史上2度目の全体1位指名権獲得となった。

オリオールズは2007年のドラフトから6年連続で全体5位以内の指名権を獲得し、2007年全体5位でマット・ウィータース、2008年全体4位でブライアン・マティス、2009年全体5位でマット・ホブグッド、2010年全体3位でマニー・マチャド、2011年全体4位でディラン・バンディ、2012年全体4位でケビン・ゴーズマンを指名。MLBの収益が拡大していることに伴い、全体1位指名の契約金として800万ドル以上の金額が割り当てられる見込みである。

104敗を喫したロイヤルズは全体2位指名権を獲得。ロイヤルズは過去に全体1位指名権を1度、全体2位指名権を2度獲得しており、2005年全体2位でアレックス・ゴードン、2006年全体1位でルーク・ホッチェバー、2007年全体2位でマイク・ムスターカスを指名している。いずれもチームの主力として活躍した選手であり、来年のドラフトでもチームの核となる選手の獲得を狙う。

全体3位以降は勝率順にホワイトソックス、マーリンズ、タイガースと続いていくが、今年のドラフトで1巡目指名選手と契約できなかった補償としてブレーブスに全体9位、ダイヤモンドバックスに全体26位、ドジャースに全体31位の指名権が与えられている。また、フリーエージェント選手の獲得に伴う補償により、各球団の指名順は変動する可能性がある。現時点での1巡目指名順は以下の通り。

1.オリオールズ
2.ロイヤルズ
3.ホワイトソックス
4.マーリンズ
5.タイガース
6.パドレス
7.レッズ
8.レンジャーズ
9.ブレーブス(補償)
10.ジャイアンツ
11.ブルージェイズ
12.メッツ
13.ツインズ
14.フィリーズ
15.エンゼルス
16.ダイヤモンドバックス
17.ナショナルズ
18.パイレーツ
19.カージナルス
20.マリナーズ
21.ブレーブス
22.レイズ
23.ロッキーズ
24.インディアンス
25.ドジャース
26.ダイヤモンドバックス(補償)
27.カブス
28.ブリュワーズ
29.アスレチックス
30.ヤンキース
31.ドジャース(補償)
32.アストロズ
33.レッドソックス

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