「東京五輪出たい」 穂積選手、全仏テニス女子複準V報告

 6月のテニス全仏オープン女子ダブルスで準優勝した平塚市出身で在住の穂積絵莉選手(24)が3日、同市役所を訪れ、落合克宏市長に四大大会での活躍を報告した。2020年東京五輪に向けては「ダブルス、シングルス両方出たいです」と力強く語った。

 「平塚出身と紹介されますが、今も住んでいます。市民です」という穂積選手。ただし年の4分の3は試合で海外にいて、七夕まつりも四大大会の一つ、ウィンブルドン選手権と重なるため、なかなか行けないと残念がった。

 日本人同士のペアとして初めて進出した全仏の決勝は、市が急きょ市内でパブリックビューイング(PV)を実施。穂積選手は用意されたPVの写真を見て「最前列にいるのは同級生です」と笑顔を見せた。

 準優勝という結果に「試合直後は悔しかったが『おめでとう』『感動した』と言葉を掛けられ、『頑張ってよかった』『次は優勝してやる』と思えるようになった」と振り返った。

 9月の全米オープン女子シングルスを制した大坂なおみ選手(20)については「すごい。自分が現役のうちに四大大会で日本人が優勝するとは」と顔をほころばせる。「これでテニスに興味を持つ人が増えてくれれば」と語り「ダブルスで対戦して(私が)勝ちました。4年前ですが」と笑いを誘った。

 現在のランキングはダブルス30位、シングルス253位。当面の目標はシングルスの成績を上げること。東京五輪の出場選考は、直前のランキングで行われ、ランキングは過去1年間の戦績で決まる。落合市長は「体に気をつけて」とエールを送った。

全仏オープン準優勝のシャーレを持つ穂積絵莉選手=平塚市役所

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