7~9月来場19万人 長崎県内潜伏キリシタン遺産 前年比5割増

 世界文化遺産登録から約3カ月となった「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」について、長崎県は3日、7~9月に長崎県内構成資産を訪れた来場者は計18万9963人に上り、前年同期(計12万7286人)を5割上回ったことを明らかにした。

 集計は全10カ所。構成資産のうち、集落については、集落内の代表的な建造物などの来場者数で集計した。県によると、最多は大浦天主堂(長崎市)の12万4497人(前年同期比1・23倍)で、▽原城跡(南島原市)1万8171人(同7・19倍)▽頭ケ島の集落(新上五島町)1万2868人(同1・24倍)▽外海の出津集落(長崎市)1万2463人(同2・16倍)-などと続いた。

 長崎県観光振興課は、春日集落や原城跡には教会などの分かりやすい建造物がないなどとして「見ただけでは往時の姿は分かりにくい。一般市民に価値を理解してもらうにはガイドなどソフト面の充実が重要。登録効果を長く持続させたい」としている。

修学旅行で訪れた東京の中学生らでにぎわう原城跡=長崎県南島原市南有馬町

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