大型で強い台風25号は、あす5日（金）未明から明け方にかけて、強い勢力で沖縄地方にかなり接近する見込み。沖縄地方は5日にかけて暴風や高波、高潮に厳重に警戒するとともに、大雨にも警戒が必要だ。奄美や九州南部、九州北部でも、暴風や高波、大雨に警戒が必要となる。

　大型で強い台風25号は、4日午前9時には宮古島の南東の海上にあり、1時間におよそ15キロの速さで北北西へ進んでいる。中心の気圧は960ヘクトパスカル、最大瞬間風速は55メートル。台風は、5日未明から明け方にかけて、強い勢力で沖縄地方にかなり接近する見込み。その後は、東シナ海を北上し、6日（土）には北東に進路を変えて西日本に接近し、7日（日）には日本海から北日本に進む見通しだ。6日は西日本で九州北部を中心に、7日は北日本を中心に大荒れとなり、大しけや大雨となるおそれがある。

暴風・高波

　沖縄地方では海上を中心に非常に強い風が吹き、海上は猛烈なしけとなっている。これから風がさらに強まり、4日午後から5日にかけて、沖縄地方では猛烈な風が吹き、猛烈なしけとなり、奄美は非常に強い風が吹き、猛烈なしけとなる見込み。

台風の北上に伴い、5日は九州南部と九州北部でも非常に強い風が吹き、大しけとなるところがありそうだ。暴風やうねりを伴った高波に、厳重な警戒が必要だ。

大雨・雷・突風

　沖縄地方では台風本体の雨雲が接近・通過するため、5日昼前にかけて非常に激しい雨が降る見込み。また、日本の南には前線があり、南から暖かく湿った空気が流れ込み、活動が活発になっている。前線は5日にかけて西日本を北上し、九州南部や九州北部は、前線の南側の暖かく湿った空気が流れ込む。

　このため、大気の状態が非常に不安定となり、局地的に非常に激しい雨が降る予想となっている。土砂災害、低地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要で、発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めたい。

高潮

　沖縄地方は4日昼過ぎから5日昼過ぎにかけて、高潮のおそれがある。
予想される最高潮位は、高い所で沖縄地方　標高　2.5メートル

　海岸や河口付近の低地では、高潮に厳重に警戒が必要だ。潮位が堤防を越えなくても、潮位が高い中で高波があると波が海岸堤防を越えて浸水するおそれがある。高潮や高潮と重なりあった波浪による浸水などにも、厳重に警戒する必要がある。