JFEスチールと千葉市、災害時にEV貸し出しで協定

 JFEスチールは、千葉市と大規模地震など災害時に協力する協定を締結する。東日本製鉄所千葉地区(千葉市)の電気自動車(EV)を災害時に同市に無償で貸し出す。公用車としての移動手段や停電時の移動可能な電源として活用してもらう。

 岩山眞士副所長(常務執行役員)が3日、同市内で開いたCSR活動に関する定例会見で説明した。15日に同市内で斉藤輝弘所長(専務執行役員)、千葉市の熊谷俊人市長らが出席して式典を開き「災害時における電気自動車及びパワーコンディショナーの使用に関する協定」を結ぶ予定。

 千葉地区では製鉄所内の移動などに使う社有車の一部をガソリン車から電気自動車に切り替えを進めている。年内に日産自動車のEV「リーフ」を22台導入する予定だ。すでに9月から充電設備などのインフラ整備を進めている。

 JFEが社有EVを活用した災害時協定を結ぶのは今回が初めて。岩山氏は会見で「所内には自家発電所があり24時間給電できる。動く蓄電池でもあるEVを導入し、緊急時に役立ててもらいたい」と協定の目的を説明した。

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