淡路島・洲本-関空航路廃止へ 就航業者、5日に猛反発の島内地元へ通告

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洲本-関空航路から完全撤退する見通しとなった淡路関空ラインの高速船=6月、洲本港

 淡路関空ライン(兵庫県洲本市)は4日までに、7月に運航休止した洲本港-関西空港航路を廃止する方針を固めた。近く航路廃止届を国土交通省神戸運輸監理部に提出し、同航路での高速船運航から完全に撤退する。

 同航路は外国人観光客を淡路島に呼び込むため、昨年7月に開設された。10年ぶりの航路復活に期待が集まったが、乗客数が低迷し、1億5千万円の赤字を抱えて今年7月に運航を休止した。

 1年での運航休止に対し、計6千万円を補助する島内3市が猛反発。各市議会からは「返還を求めるべき」との声が上がっている。

 事態収拾に向け、3市でつくる淡路広域行政事務組合などは9月中旬、補助金を返還した上での運航再開の模索を提案。ところが、同社は「補助は初期経費に対するもので返還要求は不当」と反論。「赤字解消が見込めない洲本航路にこだわる必要性はない」として5日、同組合などに航路廃止を通告する。

 同社は今後、リゾートエリアの整備計画が明らかになった国営明石海峡公園(淡路市)など観光開発が活発な島北部の淡路交流の翼港や津名港(いずれも淡路市)を軸に航路開設を検討。国際博覧会誘致や統合型リゾート施設(IR)構想のある大阪府の港や関空とを結びたい意向という。(西井由比子)