世界が注目するメルセデス・ベンツ新型Cクラス
日本で”高級外車”の代名詞でもあるメルセデス・ベンツにあって、特に日本国内で高い支持を獲得しているCクラスですが、各部のアップデートを受け、2018年9月より新型Cクラスのデリバリーが開始されました。
メルセデス・ベンツ Cクラスは、いわゆるDセグメントに属する中型クラスであり、同じドイツ勢ではBMW 3シリーズやアウディ A4、国産車ではトヨタ マークXや日産スカイラインなどが直接のライバルです。
メルセデス・ベンツ Cクラスは、常に世界中のメーカーからベンチマークにされる存在であり、さらに新型Cクラスは、マイナーチェンジでありながら、クルマ全体のおよそ半分に相当する6500点もの部品を刷新し、フルモデルチェンジ並みのフェイスリフトを受け、世界中の自動車メーカーやユーザーから多くの注目を集めています。
価格(消費税込)は、セダンが449万円~580万円、メルセデスAMGのセダンが940万円~1379万円。ステーションワゴンが473万円~604万円、メルセデスAMGのステーションワゴンが602万円~1398万円。クーペが564万円、メルセデスAMGのクーペが950万円~1424万円。カブリオレが615万円、メルセデスAMGのカブリオレが1003円~1483万円となっています。
BSG+48 Vボルト電気システムを備えた新設計のパワートレーン
クルマの根幹ともいえるエンジンのラインナップは、1.5リッター4気筒直噴ターボエンジンから4.0リッターV8ツインターボエンジンという4種類のガソリンエンジンと、2リッターのディーゼルターボエンジンの計5種類。
中でも注目したいのは、新型C200に搭載される1.5リッターの4気筒直噴ターボエンジン。1.5リッターという小排気量ながら、レスポンスに優れたツインスクロール・ターボチャージャーと48V電気系を用いたハイブリッド・システムを採用することで、最高出力184ps最大トルク280Nm発生し、プレミアムブランドに相応しい十分なパワーを備えています。
また、C220dに搭載されるディーゼルエンジンも新設計されており、ディーゼルエンジンらしい3000rpm付近の豊かなトルクはもちろんのこと、もはやディーゼルとは思えないほどの静かさ。さらに欧州仕様のデータではガソリン・モデルのC200より3割近くも良い燃費性能となっています。
そして、最高出力390PS、最大トルク520N・mを発生する3.0リッターV型6気筒エンジンを搭載するAMG C43 4MATICと、最高出力476PS、最大トルク650N・m(C63Sは510PS/700N・m)というスーパーカー並みの出力性能を誇るAMG C63もラインナップされています。
乗り心地と扱いやすさを両立したサスペンション
C180 アヴァンギャルドとAMGラインというオプションを装着したモデルに搭載されるADSと呼ばれる新しいダンパーシステムは、それまでの機械式から電子制御式に刷新され、より幅広い場面で減衰率を制御。より幅広い領域で正確なハンドリングと快適な乗り心地を両立しています。
一方、C200もしくはC220dにAMGラインというオプションで設定されるエアサスペンションは、”エアサス”らしい優れた乗り心地もさることながら、スポーティな軽快さとメルセデス・ベンツらしい穏やかで扱いやすいハンドリングが特徴です。
小幅な変更でありながら大きく印象を変えたエクステリア
よりダイナミックになった前後バンパーに加え、内部にマルチチャンバーリフレクターが上下4列ずつ立体的に並び、未来的な印象を受けるLEDハイパフォーマンスヘッドライト。上位モデルには片側84個のLED光源を個別に制御し、EクラスやSクラスと同様のシステムであるマルチビームLEDヘッドライトを備えています。
また、セダンのテールライトユニットは内部がCクラスの“C”の文字をモチーフにしたライトデザインに変更され、新型Cクラスの新たな特徴の一つとなっています。
スポーティなデザインコンセプトを継承するインテリア
インテリアで特徴的なのは、Sクラスと同じデザインが採用され、メルセデス・ベンツの最新世代であるステアリングホイールや、ダッシュボード中央にはナビゲーションやエンターテインメントシステムである高精細10.25インチのワイドディスプレイを備えます。
さらに、高精細12.3インチのCクラス専用デザインコックピットディスプレイは、速度計や回転計はもちろん、ナビゲーションや安全運転支援システムなどの情報を表示することができるほか、クラシック、スポーツ、プログレッシブの3種類のデザインの中から好みで設定することが可能です。
Sクラスにも準じた最新の安全装備
いまや売れるクルマの条件として欠かすことのできない安全装備は、最上位クラスであるSクラスに準じた内容に進化しています。
先行車との車間距離のみならず周囲の交通状況(車両、車線、ガードレールなど平行な物体)を常に監視して、従来よりもステアリングアシストが作動する状況を大幅に拡大。
また、ウィンカーレバーを倒すだけでクルマが安全かつ自動的に車線変更を行なうアクティブレーンチェンジアシストや、渋滞で先行車が一旦停止しても30秒以内(一般道では3秒以内)であれば前車に追随して自動発進するオートリスタート機能など、ドライバーの疲労を軽減し、より安全で快適な運転をサポートする数々のシステムを選択することができます。
メルセデス・ベンツ 新型Cクラス主要スペック
アバンギャルド
ステーションワゴン
アバンギャルド
4MATIC クーペ
直噴 ターボ
+モーターアシスト
直噴 ターボ
ディーゼル
直噴 ツインターボ
/5,800~6,100rpm
/3,800
/6,100rpm
/3,000~4,000rpm
/1,600~2,800rpm
/2,500~5,000rpm
※欧州仕様参考値