【平成の長崎】長崎原爆資料館リニューアル 平成8(1996)年

 51年前の被爆の実相を全世界に伝える長崎市の原爆資料館(同市平野町)が4月1日開館、初日は観光客は市民ら2163人が見学した。「日中戦争と太平洋戦争」コーナーは加害写真の展示をめぐり開館直前まで揺れ、国際問題に発展。検討段階からの市の密室審議などをあらためて浮き彫りにし、市民の間から「さらに踏み込むべきだ」「原爆資料館に必要ない」など、いまなお見解の相違が聞かれ、重い課題を積み残したままの船出となった。(平成8年4月2日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

被爆資料に見入る来館者=長崎原爆資料館
建設中の長崎原爆資料館
核兵器廃絶を求めるコーナーで威容を放つ巡航ミサイル=長崎原爆資料館
建設中の長崎原爆資料館(空撮)

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