【MLB】カブス、逆襲の鍵はダルビッシュとハーパー!? 「簡単に諦めるべきではない」

カブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

今季は負傷に苦しんだダルビッシュは「簡単に諦めることはできないし、諦めるべきではない」

 プレーオフのワイルドカードゲームでロッキーズに延長13回の死闘の末敗れ、今シーズンの戦いを終えた今季のカブスについて、米メディア「CBSスポーツ」が総括。さらに、それを踏まえた課題を特集記事で分析した。記事では、来季までにカブスが対応しなければならない3つの課題があるとし、そのひとつに「健康で本調子のユウ・ダルビッシュ」を挙げた。

 CBSスポーツは、今季、6年1億2600万ドル(約141億1000万円)の大型契約を結びながら8試合に先発し、1勝3敗、防御率4.95の不本意な成績に終わったダルビッシュ有投手の復活は、カブスの逆襲にとって欠かせないピースであると断じた。

 同記事は「今季カブスのローテーションの契約は完全な失敗となった」とバッサリ。ダルビッシュのほか、ロッキーズから先発右腕として獲得したタイラー・チャットウッドも24試合4勝6敗、防御率5.30と期待外れの成績。チャットウッドは2年2550万ドル(約28億5000万円)の契約を残しているが、「カブスにとってははした金。しかし、ユウ・ダルビッシュは別問題。彼は1億ドル超の契約で、簡単に諦めることはできないし、諦めるべきではない」として、今季右肘の故障に苦しんだ右腕の復活こそが、投手陣立て直しのカギを握るとしている。

ハーパー獲りも提言「守備でも攻撃でも即戦力に」

 そして記事では、ダルビッシュが戻ってきて1年間先発ローテに入ることができた場合の来季のカブスのローテーションを予想。左腕エースのレスター、右腕のヘンドリクス、キンタナ、ダルビッシュに加え、今季途中でレンジャーズから加入した左腕ハメルズがカブスで12試合4勝3敗、防御率2.36と好成績だったことから、カブスがハメルズの持つ2019年に2000万ドル(約22億8000万円)のオプションを行使し、ダルビッシュが復活すれば、「チームは2019年に5年連続プレーオフに進出し、勝ち進むことも十分に可能だろう」と報じた。

 攻撃面では今シーズン、ムラが多く打つ時と打たない時の差があまりに激しい打線の改善に記事は言及。今季終了後にフリーエージェント(FA)となる選手の中でも目玉であるスラッガー、ブライス・ハーパー(ナショナルズ)について「右翼手として守備でも攻撃でも即戦力になる」と獲得に動くよう提言している。

 2016年、「ヤギの呪い」を解いて108年ぶりのワールドシリーズ制覇を達成して以降、昨年はリーグ優勝決定シリーズでドジャースに敗退。そして今年は地区優勝決定戦でブルワーズに敗れて優勝を逃した上、ワイルドカードゲームで敗退と、また次第に成績が落ち始めているカブス。ダルビッシュも、来季こそ復活して、昨年ドジャースで味わったワールドシリーズ敗退の悔しさを晴らす活躍を見せたいところだ。(Full-Count編集部)

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