日中平和友好条約締結４０周年を記念し、日本国内で活躍する中国人画家１１人と県美術協会員９０人による特別展「日中美術交流展」が６日、長崎市出島町の県美術館県民ギャラリーで開幕する。５日にオープニングセレモニーと内覧会があり、秀作が公開された。
同展は、在長崎中国総領事館、県、九州日中文化協会、県美術協会、県美術館主催。セレモニーには関係者約１２０人が出席した。主催者を代表し、劉亜明駐長崎中国総領事が「両国を代表する芸術性に富んだハイレベルの作品を鑑賞してほしい」とあいさつした。
会場には、両国の美術家が手掛けた水墨画、洋画、日本画、彫刻、工芸、書、写真、デザインなど計１５０点を展示。縦２メートル、横１０メートルの水墨画の大作も並ぶ。
愛媛県砥部町にアトリエを構えて制作活動を続けている中国人水墨画家、牛子華さん（５６）は中国の万里の長城、黄河、日本の四国の寺を描いた作品などを出品。「淡く着色した水墨画。現地でスケッチし、臨場感にこだわった作品を楽しんでほしい」と話した。
同展は２１日まで。入場無料。６日午前１１時から、中国人水墨画家３人による人物や山水、花鳥画を描くデモンストレーションがある。
