熊本で石牟礼さんの新作能上演

「沖宮」衣装は志村さん

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初上演された新作能「沖宮」で天草四郎を演じる金剛龍謹さん(手前)=6日午後、熊本市

 水俣病を伝えた「苦海浄土」などの著作で知られ、2月に90歳で他界した作家石牟礼道子さん原作の新作能「沖宮」が6日夜、熊本市の水前寺成趣園能楽殿で初めて上演された。石牟礼さんの友人で人間国宝の染織家志村ふくみさん(94)が衣装を監修。20日に京都市の金剛能楽堂、11月18日には東京の国立能楽堂で披露される。

 「沖宮」は、石牟礼さんの出身地・熊本県天草地方が舞台。1637~38年に起きた「島原の乱」の後、干ばつで苦しむ村のために人身御供となった少女を、乱で命を落とした天草四郎の霊が海底の沖宮に導く物語。

 金剛流能楽師の金剛龍謹さん(30)が天草四郎を演じた。