【MLB 地区シリーズ】奇跡の少年!? 誕生日にマチャドのHRキャッチ→全身で歓喜「なんて可愛らしい」

先制2点本塁打を放ったドジャースのマニー・マチャド【写真:Getty Images】

全身で喜びを表現する姿が話題に「PSは誰からも最高の能力を引き出す」

 ドジャースは5日(日本時間6日)、本拠地で行われたブレーブスとの地区シリーズ第2戦に3-0で快勝。連勝でリーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。この一戦でマニー・マチャド内野手が放った先制弾を見事にキャッチした少年が話題となっている。グラブでボールを捕った瞬間に全身で喜びを表現する姿が全米中継で映し出されたドノバン君だったが、この日はなんと誕生日だったという。試合後にはマチャドと対面するという忘れられない一日となった。

 マチャドの貴重な先制弾が飛び出したのは初回だった。2死三塁の場面でブレーブス先発サンチェスのカットボールを捉えると、打球は左中間スタンドへと飛び込んだ。ここで待っていたのがドノバン君。打球を見事にグラブに収め、両手を突き上げて信じられないといった表情で歓喜した。

 この場面について、MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」は「若いファンがマニー・マチャドの本塁打をキャッチして誕生日を祝った、そして彼は興奮した」とのタイトルで特集。「ポストシーズンは誰からも最高の能力を引き出す。全ての球、全てのスイング、全ての瞬間がレギュラーシーズンよりもずっと重要となる」とした上で「これは主に選手に当てはまるが、ファンにも当てはまる。ポストシーズンの全試合が全国放送されるため、スタンドのプレーの成功、もしくは失敗も、大事になる」と伝えている。

 そして、ドノバン君のキャッチを「良いプレー」と紹介。「おめでとう。これはスペシャルである。彼は自分で成し遂げた」「今日はこの少年の誕生日でもある。本当である」と驚きの事実に言及している。誕生日という、まさに奇跡的なタイミングでの“ホームランキャッチ”となったのだ。記事ではさらに、試合後にマチャドとドノバン君が顔を合わせたことも伝え、「あなたもドノバン以上に良い誕生日が迎えられるといいね……」と締めくくっている。

試合後にはマチャドとも対面「見ていたよ。ナイスキャッチだったね」

 ドジャース公式ツイッターでは、ドノバン君がスタンドでインタビューを受け、「僕はドノバンです。僕は誕生日にマニー・マチャドの本塁打をキャッチしました。本当に楽しくて、キャッチした時に自分がキャッチしたなんて信じられませんでした!」と話している動画を投稿。マチャドと対面した「誕生日サプライズ訪問」の一部始終も公開している。

 マチャドが「君が本塁打をキャッチしたの? 見ていたよ。ナイスキャッチだったね」「調子はどう? 誕生日おめでとう。会えて嬉しいよ。どうやってキャッチしたの?」などと質問すると、ドノバン君は「分かりません。ボールが飛んできたから、ただキャッチしようと思ったんです」と返答。同じショートでプレーしているというドノバン君にマチャドがエールを送る様子も収められている。

 この動画にはファンからの称賛の声も多く寄せられた。

「とても可愛い。彼はとても嬉しそう」
「すごい、誕生日おめでとう」
「プレーオフで本塁打をキャッチするなんて……プライスレスだ」
「この少年の興奮を見ていると、うれし泣きしそう!」
「彼と契約して! 素晴らしいキャッチ」
「おめでとう、ドノバン! ラッキーだよ!」
「この少年にとって本当に素晴らしい瞬間。彼はこの先ずっと覚えているだろう」
「なんて可愛い!」
「これが僕たちが試合にグローブを持っていく理由だね!」
「この少年は私のヒーロー! 彼のリアクションが好き!」

 エース左腕カーショーの快投、シーズン途中加入の主砲マチャドの先制弾、少年の奇跡的なキャッチ、そして、メジャーならではのサプライズ……。30年ぶりの世界一に向け、ドジャースがポストシーズンで最高のスタートを切った。(Full-Count編集部)

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