古豪復活! 沖縄水産19季ぶり九州へ 沖尚相手に偉業「終わってから気付いた」

 両エースの快投で九州切符-。高校野球の第68回県秋季大会(主催・県高校野球連盟、共催・琉球放送、沖縄タイムス社)第12日は6日、コザしんきんスタジアムで行われた準決勝で、興南が2季ぶり29回目、沖縄水産が19季ぶり27回目の九州大会出場を決めた。興南・宮城大弥の16奪三振完封と沖水・國吉吹のノーヒットノーランに、スタンドは沸いた。

 興南は4-0で嘉手納を下して4年連続16度目の決勝に進んだ。一回1死三塁、勝連大稀の中越え三塁打、新垣和哉の中前打でこの回2点を奪った。三回にも宮城のスクイズや遠矢大雅の右前打で2点を追加して引き離した。

 沖水は沖縄尚学に1-0で競り勝ち、14年ぶり14度目の決勝進出を果たした。0-0の九回、先頭の真栄城徳二郎が内野安打で出塁。さらに1死三塁として三木健正がスクイズを決めて均衡を破った。

 最終日の第13日は7日午後1時から、同球場で決勝を行う。

リベンジ誓うエース快投

 夏の2回戦で敗れた沖尚に、「リベンジする」との気持ちは誰よりも強かった。沖水の右のエース・國吉吹がノーヒットノーランを達成。足を絡めた攻撃が持ち味の沖尚に、何もさせなかった。九州大会出場が懸かった大事な一戦で、中学以来の偉業を達成したエースは「終わってから気付いた。うれしい」と無欲の投球を喜んだ。

 準決勝までの4試合は、左のエース・上原一帆と2人でマウンドを守ってきた。しかしこの日は上原忠監督に、「『代えてくれ』と言われたときに代えるから」と託された。

 変化球が決まらず、四球で3度先頭打者を出した。しかしその後は目の前の打者に集中。130キロ台後半の直球を低めに集め、打たせて取り、左打者にも内外を厳しく突いた。上原監督は「ここまで投げてくれると思わなかった」と、エースの成長ぶりに目を細めた。

 0-0の九回1死三塁、決勝のスクイズを決めた三木健正は「きょうは國吉に助けてもらった。あすは打って助けたい」と感謝した。

 古豪・沖水が14年ぶりに決勝の舞台に立つ。1998年以来のセンバツ出場を目指し、桃原聖弥主将は「あすは挑戦者の気持ちでミスを恐れず全力で戦う。九州でも勝ちにいく」。監督、選手一丸で沖水の新たな歴史を築いていく。(當銘悠)

沖尚相手にノーヒットノーランを達成した沖水の國吉吹=コザしんきんスタジアム(下地広也撮影)

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