F1第17戦日本GP予選トップ10ドライバーコメント

 2018年F1第17戦日本GP予選トップ10に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。

■メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツルイス・ハミルトン 予選=1番手

 予選の出だしは通常どおりだったが、その後、ガレージから外を覗くと、雨がぱらぱらと降り出した。湿度が急激に上がり、何台かスピンしているマシンもあった。これからコースが乾いていくのか濡れていくのかを見極めるのは、とても難しかったよ。

 フリー走行ではウエットでは全く走っていないのに、Q3は雨になりそうな様子だった。ガレージのなかで、誰かが最初に出ていくのを待った。今日、僕らチームは正しい判断をしたと思う。

 2回目のアタックを本格的に走ることができなかったので、予選終盤は盛り上がりに欠けたけどね。

 タイミングという点で、チームは素晴らしい仕事をしてくれた。予選では常にそうだけど、今日も彼らは大きなプレッシャーにさらされていた。それにもかかわらず、ミスをひとつもしなかったんだ。冷静で、落ち着いて、チームが一丸となって仕事を成し遂げた。

 このチームとの旅路は驚くべきものだ。80回目のポールポジションで終わりだとは考えていない。それでもこれは重要な出来事であり、とても誇りに思っている。このチームとともに過ごしてきた6年間は素晴らしいもので、皆のことを誇らしく思っているし、彼らの懸命な仕事ぶりにはとても感謝している。おかげで僕はコース上で自分の能力を発揮することができるんだ。

■メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツバルテリ・ボッタス 予選=2番手

2018年F1第17戦日本GP 予選会見 ルイス・ハミルトン、バルテリ・ボッタス

(Sky Sportsに対して語り)最高にうれしい。この数カ月、細かいことを積み重ねてきて、少しずつ自分がよくなってきたのが分かっている。物事がいい方に進んできたんだ。

 今日、新しいパワーユニットで走り、トリッキーなコンディションのなか、今週末初めて走ったこの鈴鹿というドライバーズサーキットで予選6番手を獲得できた。ものすごくうれしいよ。

(ホンダの新仕様“スペック3”について語り)うわさされているように0.5秒速くなったかどうかは知らないけれど、速くなったということは間違いない。今まではブダペストのウエットコンディションの時以外は、Q3にチャレンジできなかった。(パワーユニットのアップグレードで)速くなったのは確かだよ。ラップタイムにそれが表れている。

(Racefansに語り)インラップでは感情が込み上げてきた。僕はあまりそういう風にはならないんだけどね。この1カ月ほどはフラストレーションがたまってきていた。僕はだんだん良くなってきていて、強くなっているというのに、人には話せないようなことがいろいろと起きていたんだ。でも今日はすべてうまくいった。すごくうれしい。

 自分はよくなっているのに、それを示すチャンスがなかった。今日はすごくプレッシャーが大きかっただけに、最高の気分だ。この予選を誇りに思う。ホンダにとってもよかった。ホンダには心から感謝したい。アップデートがなければQ3には進めなかったと思う。

■レッドブル・トロロッソ・ホンダピエール・ガスリー 予選=7番手

2018年F1第17戦日本GP 今季最高の予選結果となったピエール・ガスリー、ブレンドン・ハートレー

 8番手は悪くないと思う。でも今日はポテンシャルを最大限に発揮できなかったので、満足はしていない。

 Q3では、路面は乾いていく方向だと考えていたため、何周分かの燃料を積んでスタートした。でも実際には、Q3開始時点で路面はすでにかなり乾いていて、その時がベストな状態だった。なのにマシンには燃料がたっぷり積まれていたんだ。その後、2回目のランを始めるまでの間に、雨が激しくなってしまった。

 僕らよりも良い判断をしたチームもあった。でもウエットの予選では、こういうことが起こり得る。僕らにはもっとポテンシャルがあったと思っている。レースでは強さを発揮できることが分かっているから、明日、どこまでやれるか、楽しみにしていよう。

■スクーデリア・フェラーリセバスチャン・ベッテル 予選=9番手

2018年F1第17戦日本GP セバスチャン・ベッテル

 Q3序盤に、インターミディエイトで行くということでいいかと尋ねられて、「イエス」と答えたんだ。結果的にそれは間違った判断だった。今なら簡単にそう言えるが、状況が逆になっていた可能性もあったんだ。

 僕らは雨が激しくなっていくと考えていたが、そうはならなかった。5分早く雨が降っていたら、また違った展開になっていただろう。でもタイミングという意味では僕らに有利な予選にはならなかった。

 これまでにも似たような状況は何度か経験してきた。僕らはチームだ。結果をともに受け入れる。

 明日はまた違う一日になる。後方からのスタートになるから楽ではないだろうけど、チャンスがないわけではない。

■レーシング・ポイント・フォース・インディアF1チームセルジオ・ペレス 予選=10番手

2018年F1第17戦日本GP エステバン・オコン、セルジオ・ペレス

 もっとずっと上位を獲得できたはずだと思っているから、自分の予選にはあまり満足していない。Q1の出だしから難しい予選だった。

(マーカス・)エリクソンのクラッシュで赤旗が出た時、アタックラップの終盤だった。フィニッシュラインから数メートルのところにいたのに、そのアタックを諦めるしかなく、もう一度走らなければならなかった。

 Q3では、路面がちょうどベストの状態の時に走った一度目のアタックラップで膨らんでしまい、タイムを大幅に失った。だから、今日は絶対にもっと上に行けたという気持ちがある。

 明日の決勝で順位を上げていく必要がある。僕らはトップ10内からのスタートだし、ペースもいいから、ポイント獲得は可能だろう。

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