人々を惹きつけて止まないイスタンブールの「青」の魅力

アジアとヨーロッパが交わる世界唯一の街、と聞くだけでも興味をそそるトルコ最大の都市イスタンブールですが、実際にはイスタンブールの何が人々を惹きつけているのでしょうか。理由は人によってそれぞれですが、イスタンブールの「青」は間違いなくその要因のひとつです。

ボスポラス海峡の「青」

イスタンブールをアジアとヨーロッパに二分しているのは、北は黒海から、南はマルマラ海に流れるボスポラス海峡です。この海峡無くしてイスタンブールという街は成り立たないのです。

燦々と降り注ぐ太陽の光と青空がボスポラスをより青く彩ります。ヨーロッパとアジアを結ぶボスポラス大橋や、高級住宅街が立ち並ぶアルナヴトキョイの街並みとのコラボレーションはなんとも絵になる景色です。

金角湾の「青」

ヨーロッパ側のイスタンブールをさらに旧市街と新市街に分かつ金角湾にはガラタ橋が架かり、連日地元の釣り人で賑わっています。

ガラタ橋のたもと、エミノニュは、イスタンブールの交通の要所でもあり、人々はここから船に乗って金角湾を抜け、アジア側や新市街のほうへ出ていき、また帰ってきます。

そんな金角湾の「青」は、ガラタ塔から見るとより一層美しさが増します。市民の足である船が、忙しそうに行き交い、水面を揺らめかせる様子は何時間見ていても飽きることはありません。

マルマラ海の「青」

ボスポラスよりも金角湾のように連絡船の行き来が少ないぶん、より穏やかで、そしてドラマティックな「青」を魅せてくれるのがマルマラ海です。

朝日が昇る前の時間から、大小様々な船が浮かび、薄明るい空がどんどん青くなっていきます。夕方には刻々と空の表情が変わり、モスクから礼拝を呼び掛けるアザーンを聞きながら異国情緒たっぷりな日の入りを見ることができます。

ブルー・モスクの「青」

イスタンブール観光中に誰もが一度は訪れるスルタンアフメット・ジャーミィ(通称ブルー・モスク)は、内部の数万枚にもおよぶイズニック製の青い装飾タイル、そしてステンドグラスが美しい空間です。

大ドームは直径がなんと27.5mもあり、人間業とは思えない壮大な建築に誰もが息をのみます。

スルタンアフメット・ジャーミィ

住所 Blue Mosque 34122 Sultanahmet İstanbul Turkey

イスタンブールにはまだまだ知られざる「青」が隠されているに違いません。その「青」を発見するのは、もしかしたら次にイスタンブールを旅するあなたかもしれません。

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