【平成の長崎】山崩れ7棟全半壊 長崎市北陽町 住民は避難し無事 平成9(1997)年

 1997年7月19日午前3時ごろ、長崎市北陽町の住宅地上の山の斜面が高さ60メートル、幅50メートル、奥行き30メートルにわたって崩れ、無職、西村さん(73)宅など住宅7棟が土砂に埋まり全半壊した。住民は崩落前に避難しており無事だった。同市は80世帯に避難勧告を出すとともに、災害対策本部(本部長・伊藤一長市長)を設置し、付近一帯を立ち入り禁止にした。
 同本部や浦上署などによると、18日午後7時40分ごろ、住宅地の上に位置する「広刈公園」に面するコンクリート擁壁が高さ20メートル、幅30メートルにわたって崩れ、その後も擁壁上の雑木まじりの竹林から土砂の崩落が続いた。19日午前3時すぎ最大の崩落が発生、土砂は広刈公園を乗り越えて住宅地に流れ込み、民家を押しつぶした。
(平成9年7月20日付長崎新聞より)
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