モウリーニョ、ニコ・コバチ、ロペテギ 巻き起こる”指揮官クライシス”

バイエルンを指揮するコバチ photo/Getty Images

今季の欧州主要リーグは何かがおかしい。勝って当たり前とも言われるビッグクラブが次々と躓き、各クラブで指揮官交代の話題が持ち上がっているのだ。

ドイツでは優勝が義務付けられているバイエルンが苦戦しており、指揮官ニコ・コバチの首が危なくなっている。昨季もバイエルンはカルロ・アンチェロッティが似たような状況に陥り、早い段階で名将ユップ・ハインケスへの交代を決断している。コバチもこのままでは危険だろう。

イングランドではマンチェスター・ユナイテッド指揮官ジョゼ・モウリーニョが解任の1歩手前と言える位置におり、選手との信頼関係が崩壊しているのではとの声も連日のように聞こえてきている。これ以上の負けは許されず、次に黒星を喫すればフロントも動くだろう。

スペインではレアル・マドリード、バルセロナの二強に異変が起きている。レアルは今節もアラベスに敗れ、得点力不足が深刻なものになっている。フレン・ロペテギへの目が厳しくなるのは当然で、早急に修正しなければ危険だ。バルセロナの方もエルネスト・バルベルデが全幅の信頼を得ているとは言い切れず、渋い戦いが続いている。

英『Daily Star』は「指揮官クライシス」と呼んでおり、今季はビッグクラブで監督交代が相次いで起きる可能性も考えられる。同メディアは今仕事を抱えていないジネディーヌ・ジダンやアントニオ・コンテ、クラウディオ・ラニエリ、アーセン・ヴェンゲル、ローラン・ブランなど優秀な指揮官を数名リストアップしているが、1番先に動くのはどのクラブなのか。

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