七つの踊町による傘鉾(かさぼこ)パレードは、長崎市役所前から旧県庁前まであった。全町の傘鉾の担ぎ手は、重さ100キロ以上といわれる傘鉾を道中で一斉に回転させた。その華麗な様子に沿道の見物客は「ヨイヤー」の掛け声と拍手を送った。
傘鉾は、踊町の先頭に立つ町印。各町の傘鉾は、傘の上部にある飾りの「飾物(だし)」や、傘の周囲に下げる布の「垂(た)れ」の意匠がそれぞれ異なる。
くんちファンらでつくる「長崎くんち塾」で、くんちの勉強を昨年から始めた長崎市の無職、苑田早苗さん(61)は「(傘鉾の担ぎ手たちが)バランスを取りながら歩くのが素晴らしい。それぞれの町の傘鉾は、見応えがあって良かった」とうれしそうに話した。