みこし3基お下り 「もりこみ」に沸く沿道 長崎くんち

 長崎くんちが開幕した7日、諏訪神社(長崎県長崎市上西山町)にまつられている諏訪、住吉、森崎の3社のみこし計3基をお旅所(元船町)まで運ぶ「お下り」があった。担ぎ手たちが全力疾走する「もりこみ」も要所で披露され、沿道に詰め掛けた見物客から大きな歓声が上がった。

 今年の神輿守町(みこしもりちょう)は立山、片淵、木場、夫婦川地区の計14カ町。諏訪神社で打ち上げ花火を合図に、神職らの行列が出発。石段の途中では、みこしを担いだ若者らが勢いよく駆け降りた。

 佐賀県から訪れた会社員の中島信介さん(35)は「あっという間にみこしが目の前を通り過ぎていった。初めて来たが、見物客の多さにも驚いた」と語った。

 担ぎ手たちはその後、馬に乗った神職や、伝統衣装を身にまとった子どもらと共に練り歩いた。旧県庁舎前では、みこしを台の上に載せて休憩。みこしの下をくぐると御利益があるとされ、見物客は続々とくぐっていた。旧県庁坂下でも、もりこみが披露された。

勢いよく諏訪神社の石段を下る3基のみこし=長崎市馬町

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