厚労省の「イクメン企業アワード」サカタ製作所が育児と仕事の「両立支援部門」で〝グランプリ〟

 ソーラー取り付け金物、折板屋根用建築金具製造大手のサカタ製作所(本社・長岡市、社長・坂田匠氏)はこのほど、厚生労働省が主催する「イクメン企業アワード2018両立支援部門」でグランプリに輝いた。男性の育児休業取得を促進する「イクメンプロジェクト」の一環で安心して子どもを産み育てる労働環境の整備を目的に、模範となる企業や個人を表彰する制度。両立支援部門は育児と仕事の両立を推進し、業務改善を図る企業を表彰。今年新設された理解促進部門では、大和ハウス工業がグランプリを受賞した。鉄鋼・金属関連では、昭和電工が14年に特別奨励賞を受賞している。

 18日、東京都千代田区麹町のベルサール半蔵門イベントホールで表彰式が行われる。当日は「男性の育児休業が職場を変える」をテーマに社内で取り組みを推進した小林準一サカタ製作所取締役総務部長がパネリストの1人として登壇する。

 同社の男性従業員の育休取得率は50%、平均取得日数は17日(2017年度)と高く、社員の声を反映し看護休暇や育児短時間勤務制度の対象を小4未満まで引き上げている。

 また、休暇取得中の経済的不安を解消するため、個別に収入シミュレーションを実施。スムーズに業務引き継ぎができるよう、取得予定者と役員・管理職、人事部門が面談を実施している。

 社員のイクメン、イクボス(上司)を社長が表彰し、全社機運を盛り上げる。同時に業務効率化や生産性向上により残業削減に貢献した社員を評価している。

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