マーリンズがコーチ陣刷新 コーチ4名と契約更新せず

マーリンズは今季限りで契約満了となったフアン・ニエベス(投手コーチ)、ペリー・ヒル(一塁ベースコーチ)、フランク・メネキーノ(打撃コーチ補佐)、タイ・ヒル(コンディショニングコーチ)の4名と契約を更新しないことを明らかにした。なお、ドン・マティングリー監督を含むその他のコーチ陣は留任となる見込みである。

今季のマーリンズはジャンカルロ・スタントン、マーセル・オズーナ、クリスチャン・イェリッチといった主力選手の放出に伴い、24人のルーキーを起用するなど若手主体の布陣でシーズンに臨み、63勝98敗の地区最下位でシーズンを終了。チーム再建は始まったばかりであり、投打とも戦力が不足している状況だが、まずはコーチ陣の一部を入れ替えることが決定した。

ペリー・ヒルは内野守備に関する指導の名手として知られており、2003年のワールドシリーズ制覇の際には一塁のデレク・リー、二塁のルイス・カスティーヨ、三塁のマイク・ローウェルと各ポジションで守備の名手を育て上げ、鉄壁の内野陣を構築。この3人のほか、オーランド・カブレラとディー・ゴードンもペリー・ヒルの教えを受けてゴールドグラブ賞を受賞している(カブレラはエクスポズ時代の教え子)。

ニエベスは2016年にマーリンズのスタッフに加わり、就任初年度にマーリンズ投手陣は球団新記録となる1379奪三振をマーク。しかし、同年9月にエースのホゼ・フェルナンデスが事故死し、その後は先発ローテーションの形成に苦労を強いられた。メネキーノは2014年から2年間、打撃コーチを務めたあと、直近3年間は打撃コーチ補佐としてチームをサポート。タイ・ヒルは6シーズンにわたってコンディショニングコーチとしてチームに携わった。

留任の見込みとなっているのはマティングリー監督、ティム・ウォラック(ベンチコーチ)、マイク・パグリアルーロ(打撃コーチ)、フレディ・ゴンザレス(三塁ベースコーチ)、ブライアン・シュナイダー(捕手コーチ)、ディーン・トレイナー(ブルペンコーチ)、ロブ・フリッポ(ブルペンコーディネーター)、エド・ルーカス(管理コーチ)の8名。マティングリー監督はMLB選抜の指揮官として11月の日米野球で来日予定である。

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