ロマインがポストシーズン史上2人目となる野手登板

ア・リーグ地区シリーズ第3戦、ヤンキースは13点のビハインドを背負った9回表に控え捕手のオースティン・ロマインを敗戦処理としてマウンドへ。ポストシーズンの試合で野手が登板したのは史上2人目という珍しい出来事となった。

「投げられるかって聞かれたんだ。出来る限りやってみるよって答えたよ」と登板前の首脳陣とのやりとりを明かしてくれたロマイン。「とにかくベースの上に投げることだけを考えた。投手をやるのは高校時代以来だったからね。ブルペンの投手を温存できるように、あのイニングを終わらせることを考えていたよ」と自身の登板を振り返った。

メジャーリーグのポストシーズンで野手がマウンドに上がったのは、2015年の地区シリーズ第4戦でブルージェイズのクリフ・ペニントンが登板して以来、史上2人目。ペニントンは10点ビハインドの9回表二死1・2塁の場面で登板し、連打で2点を失ったものの、ベン・ゾブリストをキャッチャーへのファウルフライに打ち取ってイニングを終わらせた。

ロマインは1対14と大量13点のビハインドを背負った9回表に登板。ザンダー・ボガーツとラファエル・ディバースを連続で内野ゴロに仕留め、簡単に二死を取ったものの、イアン・キンズラーに四球を与えたあと、ブロック・ホルトに被弾。ポストシーズン史上初となるサイクルヒット達成を許すという「オマケ」が付いてしまったが、続くクリスチャン・バスケスをライトへのライナーに抑え、与えられた役割をしっかりこなした。

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