元セレッソ大阪 荻野選手にインタビュー!サッカー選手の給料から色々と全部聞いちゃいました。

現在カンボジアリーグで大活躍中の荻野賢次郎選手にサッカー選手のリアルを語って頂きました。 今後プロサッカー選手を目指す人は、必見です。

◆選手紹介

京都府立峰山高校卒業後にJ1のセレッソ大阪へ入団。U-18日本代表に選出されAFC U-19選手権予選に出場し将来を期待された。しかし3年間セレッソ大阪で出場機会を得ることが出来ずにチームを退団。その後はシンガポール1部、JFL、カンボジア1部でプレーし、現在はカンボジアでの2シーズン目を終えた。異国の地で挑戦し続ける、荻野選手に根掘り葉掘りインタビューさせて頂きました。

◆選手経歴

・2000年 - 2003年 野田川少年サッカー少年団

・2004年 - 2006年 与謝野町立江陽中学校

・2007年 - 2009年 京都府立峰山高等学校

・2010年 - 2012年 セレッソ大阪

・2013年 - 2015年 アルビレックス新潟シンガポール

・2016年 MIOびわこ滋賀

・2017年 アジア・ユーロ・ユナイテッド

・2018年 - アンコールタイガーFC

ーーいきなりですが聞いちゃいます。J1のセレッソ大阪でプレー経験のある荻野さんですが、給料とかって多い時どのくらい貰っていたんですか?

荻野 僕の場合はJリーグで3年プレーしていましたが試合に出場することが出来なかったので、皆さんが想像されるような給料は頂いていません。J1の選手の平均年俸が2300万円程と言われていますが、この金額を貰えるのはコンスタントに試合に出場する選手や、Jリーグで結果を残しているベテラン選手は貰えていると思います。僕はJリーグで3年プレーしていたのですが、リーグで3位になった時が1番貰えて、その時の給料が月に100万円くらいでした。

ーーJリーグでプレーしている選手は、毎月の給料の他にインセンティブで勝利給を頂けると聞いたのですが本当ですか?

荻野 本当ですね。多い時の勝利給が1試合で30万円でした。これは全員に30万じゃなくて1人が頂ける金額で、46分以上試合に出場した選手が満額の30万円、ベンチの場合だと4分の1の7万5千円といった内容でした。

ーー3年目にチームを退団されていますね。一般的なサラリーマンだと退職金が支払われると思いますが、プロサッカー選手の場合はどうですか?

荻野  退職金のようなイメージでお金を頂けるという事は、ありませんでした。やはりプロの世界なので、そこは一般的なサラリーマンとは違い非常にシビアだと思います。その後はJリーグ主催のトライアウトを受けましたが、トライアル費用も自腹でしたよ。でもそこでオファーを頂き、翌シーズンアルビレックス新潟シンガポールへ移籍することが出来ました。

ーーシンガポールで3年プレーされていますが、不安はありましたか?また待遇面などJリーグと比べてどうでしたか?

荻野 まず家ですが、基本的にチームメートと同じ家で生活をします。各選手が1人1部屋を与えられ、リビングやキッチンをシェアするというイメージです。家の敷地にはプールやジムなどもありました。基本的に食事はクラブが提供する日本食を昼と夜に食べることが出来ましたね。給料ですが固定給+勝利給などのボーナスでしたが、Jリーグの時と比べると下がり、試合に出れない時期や出ても勝利に結びつかない時はボーナスも入らないのでカツカツな時もありました。

シンガポールで3年プレーした後にJFLのMIOびわこに移籍されましたね。JFLの場合は環境面や条件面等でも非常に厳しかったと思われますがどうだったでしょうか?

荻野 JFLの場合はアマチュアリーグとして位置付けられているので、多くの選手は仕事をしながらプレーしています。サッカーだけで生活をしている選手も居ますが大半の選手は、アマチュアやセミプロといったイメージですね。試合に出て勝利した場合は2万円チームから頂けましたが、基本的にサッカー選手としての収入が無かったので、朝9時30分から12時までチーム練習を行い、14時から22時はスポンサー企業の元で働いていました。チームが休みの日でも仕事はあるので、身体を休める時は少なかったですね。

プロとしてアジアで長らく活躍されていますが、ルーティンや気を付けている事などありますか?

荻野 ルーティンは有りません。日本でプレーしている選手はルーティンを保つことが出来ると思いますが、アジアでは規格外なことも日常茶飯事に起こるのでとにかくストレスを感じないように過ごしています。若い頃と比べて練習も量では無く質にこだわるようになりましたね。

最後に来シーズンへの意気込みを教えてください!

荻野 プロサッカー選手として10年目を迎えるので、結果にこだわって今シーズン以上の成績を残せるように頑張ります!

荻野選手ありがとうございました!!これからも、アジアの地で活躍する《裏海外組》にスポットを照らしてインタビューしていこうと思います。

◆2018年荻野賢次郎選手プレー集ハイライト

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