東日本大震災から7年7か月

By 大脇 桂

10月11日、東日本大震災が発生してから7年7か月

◆人的被害・避難者数

・2011年3月11日、国内最大規模となるM9.0の地震が発生し、大津波により東北地方の太平洋沿岸に大きな被害をもたらした。警察庁によると、2018年9月10日現在、死者1万5896人、行方不明者2536人、死者不明を合わせて1万8432人。

・復興庁によると、2018年3月31日現在、震災関連死は1都9県で3676人。震災関連死・直接死・行方不明者と合わせると合計2万2108人。

・復興庁によると、2018年9月11日現在、避難者数は5万6842人。県外避難は3万8748人(福島県3万3336人、宮城県4338人、岩手県1074人)。

◆裁判

・9月18日、震災の津波で亡くなった家族4人の遺族が名取市に損害賠償を求めた裁判の控訴審が仙台高裁で始まった。遺族は当時、市の防災無線が機能せず避難が遅れたと主張している。

・10月1日、福島県から復興補助金をだまし取った大阪府の精密部品会社「CKU」の代表らの裁判で、東京地裁は懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を出した。詐取した補助金は全額返還されている。

◆事件・事故・不祥事

・10月2日、神奈川県の人材派遣会社の元社長が復興補助金の詐欺容疑で逮捕された。福島県郡山市の被災者向けの雇用創出事業で、正社員の数を水増しするなどして復興補助金600万円をだまし取った疑い。

・10月3日、震災の津波で亡くなった岩手県の80代の女性の遺体が別の遺族に引き渡されていたことがわかった。岩手県警によると、当時、遺族が外見などで判断し、DNA鑑定を行わなかったことが原因。岩手県警は遺族に謝罪した。

◆復興

・9月11日、2020年東京オリンピックで福島県営あづま球場(福島市)で開催されるソフトボールの試合数について、1試合から6試合に増やされることになった。

◆風評払拭

・9月20日、復興の象徴として福島市に設置されたモニュメント「サン・チャイルド」が撤去された。8月に設置されたあと批判が相次いでいた。

◆その他

・9月17日、福島県は郡山市出身の西田敏行さんに県民栄誉賞を授与した。俳優業のほか、県の復興PR動画に出演するなどしている。

・10月3日、第4次安倍改造内閣が発足し、新たに大臣となった渡辺復興相と原田環境相が内堀福島県知事に就任のあいさつを行った。

◆東日本大震災から7年半 https://this.kiji.is/411686218567435361?c=78234666754819573

◆広島大学|地球資源論研究室|東日本大震災-被災地- http://earthresources.sakura.ne.jp/er/EV_TKJ(4).html

◆警察庁|被害状況と警察措置[2018年9月10日] http://www.npa.go.jp/news/other/earthquake2011/index.html

◆復興庁|震災関連死の死者数等について(平成30年3月31日現在)[平成30年6月29日公表] http://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat2/sub-cat2-6/20140526131634.html

◆復興庁|全国の避難者等の数(所在都道府県別・所在施設別の数)[平成30年9月28日] http://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat2/sub-cat2-1/hinanshasuu.html

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