【平成の長崎】スルメ加工真っ盛り 平成9(1997)年

 北海道に次ぐ日本第2のスルメの産地・対馬では今、正月のお供え用のスルメ加工が真っ盛り。イカをずらりと干した巨大な移動式乾燥機がぐるぐると高速で回転する光景が、島内のあちこちで見られる。
 対馬の東側海域はイカの好漁場として知られ、島内の漁師はもとより、秋から冬にかけては遠く北陸や東北方面の漁船まで操業にやって来る。水揚げされたばかりの新鮮なイカは、回転する乾燥機の中で天日に干されてスルメになる。「乾燥時間が短縮できるし、ハエがとまらず衛生的。これがないと量産できません」と厳原町の中島水産社長、中島英敏さん(66)はにっこり笑う。
(平成9年12月27日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

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