勇壮「お上り」 長崎くんち閉幕 充実の3日間

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 諏訪神社(長崎市上西山町)の秋の大祭、長崎くんちは9日、同市元船町のお旅所から、諏訪、住吉、森崎のみこし3基を同神社へ戻す「お上り」があり、3日間の幕を閉じた。
 諏訪神社では朝から、東古川町の「川船」を皮切りに、七つの踊町が演(だ)し物を披露。長坂で観覧していた同市出雲町のパート、糸山啓子さん(45)は「毎年見に来るが、今年はやっとの思いで長坂(観覧券)が取れた。叫びすぎてのどが痛い」と興奮気味に語った。
 お上りは今年の神輿守町(みこしもりちょう)「立山・片淵・木場・夫婦川神輿守」がみこしを担ぎ、午後1時にお旅所を出発。市中心部を通り、同神社へと向かった。途中、旧県庁坂を駆け上がると、見物客から大きな拍手が上がった。同市かき道3丁目の会社員、山下真喜美さん(52)は「くんちといえば踊町のイメージだが、神様を移さないと始まらない。良い伝統行事だからずっと残してほしい」と話し、担ぎ手の一人、酒村勇輝さん(33)は「12年前に1度出たが、今回もきつかった。みなさんからの声援で最後まで走れた」と達成感をにじませた。
 各踊町はこの日も「庭先回り」に繰り出した。このうち、本古川町の「御座船」は同市賑町の親和銀行長崎営業部の敷地内で勇壮な船回しを見せた。采振(さいふり)の森靖貴さん(45)は「諏訪(神社)での奉納に向け、力を合わせてやってきた。次回につなげていければ」と充実した表情を見せた。

多くの見物客が見守る中、勢いよく坂を駆け上がる3基のみこし=長崎市、旧県庁坂
庭先回りで観衆を魅了した紺屋町の本踊=長崎市浜町のアーケード