11月17日 五島で集い 市民らと患者交流 台湾との施策比較も

 カネミ油症事件の被害者や支援者、五島市などでつくる同事件発生50年事業実行委員会(会長・下田守下関市立大名誉教授)は11月17日、同市三尾野1丁目の市福江総合福祉保健センターで、「油症の経験を未来につなぐ集い」を開く。県内外や台湾の油症患者との交流などを通じ、被害の実相や食の安全について市民らに理解を深めてもらう。参加者を募集している。
 式典と分科会の2部構成。第1部の式典は、被害者や遺族が献花し、油症犠牲者を追悼する。
 第2部の分科会は、4テーマに分かれ油症問題を考える。「医療と福祉」では、カネミ油症の約10年後に起きた台湾油症の女性患者が台湾の救済策などを報告し、日本の施策と比較。「食の安全と健康」では、野菜の味を生かす健康的なレシピを栄養士から学び、実際に調理する。他に福岡や関東、関西の患者、研究者らの発表を基に、今後の課題や対策についてグループワークなどで話し合う。
 参加希望者は、近日中に五島市ホームページで掲載する申込書に必要事項を記入し、同実行委事務局にファクス(0959・74・5832)かメール(kenkou@city.goto.lg.jp)で送る。当日参加も可能。問い合わせは市国保健康政策課(電0959・74・5831)。

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