新日鉄住金エンジ、物流施設に「NSスタンロジ」適用 7カ月の短工期実現

 新日鉄住金エンジニアリング(社長・藤原真一氏)は9日、大阪府堺市で建設を進めていた物流施設「ロンコプロフィットマート堺」が竣工したと発表した。2階建物流施設向け商品「NSスタンロジ」を同社が元請の案件で初適用し、7カ月という短工期を実現した。

 本施設は延床面積2万平方メートル、鉄骨造2階建ての施設で鉄骨重量は1200トン。新日鉄住金の外法一定H形鋼「ハイパービーム」も約600トン使用している。また、独自の耐震部材「アンボンドブレース」32本を最適配置することで高い耐震性能も実現した。

 「NSスタンロジ」は独自の構造設計ノウハウとシステム建築商品「スタンパッケージR」の標準化技術との組み合わせにより躯体数量削減によるコスト低減と耐震性能向上、工期短縮を図ることができる。市場からの評価は高く、元請案件で既に累計100億円以上を受注している。

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