三菱ケミカル、アルミ樹脂複合板「アルポリック」の新グレード品発売 難燃性高めた内装材

 三菱ケミカルは2日、オフィスビルなどの内外装建材であるアルミ樹脂複合板「アルポリック/fr」シリーズに難燃性を高めた内装材向け新グレード「アルポリック/frインナーライト」を追加し、10月から販売を開始したと発表した。難燃性を高めるだけでなく軽量化も実現。内装材として日本国内の不燃材料認定を取得したほか、日本国内より厳しい基準を採用する国でも、不燃材料の認定手続きを進めていく。

 アルポリックは表面にアルミ、芯材に樹脂を使用した3層構造からなるアルミ樹脂複合板。三菱ケミカルは1970年代に販売を始め、世界130カ国以上への販売実績を持つ最大手メーカー。防火性芯材(fr芯材)を使用して国内外の防火認定グレードを取得した「アルポリック/fr」、表面を鏡面仕上げにした「アルポリック/RF」、面材にステンレスを使用した「アルポリック/frSCM」など、さまざまな意匠、加工性、耐候性を持つシリーズを取りそろえている。

 「アルポリック/frインナーライト」には、新たに開発した難燃性の芯材を採用し、単位重量当たりの潜在燃焼発熱量で従来品比9割減を実現。また、新たな芯材を活用することで製品の軽量化・薄肉化も可能となり、従来と同じ3ミリ厚品に加えて、重量を3割低減した2ミリ厚品もラインアップに加えた。各種塗装、柄などのカラーバリエーションも100色以上をラインナップしており、商業施設、オフィスビルから一般住宅まで幅広い分野での採用を目指していく。

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