GSユアサ、世界最大規模の蓄電池設備受注

北海道地区風力発電の出力変動緩和に貢献

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 GSユアサ(本社・京都市南区、社長・村尾修氏)は9日、北海道豊富町に設置する世界最大規模の蓄電池設備を受注したと発表した。蓄電池設備は、風力発電の出力変動緩和に貢献する。

 北海道北部風力送電が計画する「風力発電のための送電網整備の実証事業」で、蓄電池システム建設工事の設計・調達・建設(EPC)業務を担う千代田化工建設から、大容量蓄電池設備設置工事を受注したもの。

 北海道北部風力送電・北豊富変電所(北海道天塩郡豊富町、2022年度稼働開始予定)は、世界最大規模の出力24万キロワット(240メガワット)・容量72万キロワット時(720MWh)の蓄電池設備を設置する。工事は20年度から開始する予定。72万キロワット時は、電気自動車に換算すると4・5万台に相当する。

 今回のプロジェクトでは、これまで培ってきた信頼性の高い技術力および長期間のサポート力が評価され、GSユアサのリチウムイオン電池設備が採用された。同設備は、系統安定化に寄与する。

 同設備で使用するリチウムイオン電池(セル)は、車載用および産業用として豊富な量産実績を持つGSユアサグループのリチウムエナジージャパンで製造する。

 グローバル社会が抱える課題解決のため、国連は15年9月に持続可能な開発目標(SDGs)を採択。飢餓や貧困、気候変動など、世界規模の課題解決を図るために設定された目標を達成するために、すべての国々がSDGs達成に取り組むことが求められている。

 今回のプロジェクトは、SDGsの目標の1つ「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」に貢献する。世界のエネルギー需要は増大し、限りある化石燃料に代わり、再生可能エネルギーの利用拡大が求められている。

 「風力発電や太陽光発電によるエネルギーを有効活用するためには、出力変動を安定化する蓄電システムの導入が不可欠。今後もこのようなプロジェクトを通じ、再生可能エネルギーの普及と持続可能な社会の実現に貢献するため取り組んでいく」(GSユアサ)。