通算317本塁打のゴンザレス 来季も現役続行へ

日本時間10月10日、レッドソックスがヤンキースに勝利してリーグ優勝決定シリーズ進出が決まった。次なる舞台では昨年、地区シリーズで敗れたアストロズが相手となる。このように盛り上がりをみせるポストシーズンの裏で無所属のベテラン選手は来季に再びプレーができるよう準備を行っている。元メッツのエイドリアン・ゴンザレスもその1人だ。

ゴンザレスは昨年オフに高額年俸という理由からトレードの形でドジャースからブレーブスに移籍したが、すぐに解雇となった。今季はメッツに移籍したが、ドミニク・スミスら若手選手の台頭もあってなかなか試合機会に恵まれず6月に退団。成績は54試合に出場して打率.237 6本塁打 26打点と不本意な結果に終わった。

メッツ退団後はどこにも属することなくシーズンを終えたゴンザレスは最近「MLBネットワーク」のラジオ番組に出演し「来季に向けてプレーするる準備はできているよ」と現役続行を表明した。メジャー15年目の36歳、既にベテランの域に入り力も落ちていることも考慮すれば今冬のFA市場で彼を必要とする球団はなかなか現れないのではないだろうか。特に弱点となるのは左投手で実際に対戦した時の打率は昨年は.191、今年は.227と苦しんでいる。

ゴンザレスがメッツから離れた当時、彼自身は背中の痛みとも闘っていた。これまで所属先がなかった今では痛みも癒えているという。オフは自主トレを重ねながらオファーを待つことにしているが、入団できたとしても1年を通じてプレーできるかについては現時点では未知数。プレーができない葛藤と戦うベテランにとって今オフは黙って待つことになりそうだ。果たしてゴンザレスと契約するチームは現れるのか、今後の動きに注目だ。

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