レイズがキャッシュ監督と2024年まで契約延長

レイズはケビン・キャッシュ監督と2024年まで契約を延長することで合意に至った。2015年にレイズの監督に就任したキャッシュは、レイズを率いて今季が4年目。2025年の契約は球団側に選択権のあるオプションとなっており、最大で11年の長期政権になる可能性がある。

エリック・ニーンダーGMは「ケビン(・キャッシュ監督)のリーダーシップのもとで、我々のチームは常にハードにプレイしてきた。彼らはエネルギーたっぷりでプレイしているし、正しい方法で試合を戦っている」と語り、キャッシュの手腕を高く評価。「私の意見では、こうしたチームの戦い方はケビンの手腕と大きく関係しているし、ケビンは毎日コンスタントに仕事に取り組んでくれている」と絶賛した。

また、球団の筆頭オーナーであるストゥ・スターンバーグも公式声明のなかで「ケビンの能力やリーダーシップ、キャラクターは我々の期待を大きく超えていってくれた。この先も彼や彼の家族が我々の組織の一員で居てくれることをとても楽しみにしている」とキャッシュへの称賛を口にしており、球団フロントからの厚い信頼がうかがえる。

今季のレイズはリーグ6位の成績となる90勝72敗(ア・リーグ東部地区3位)をマーク。画期的な「オープナー戦法」をキャッシュが見事に操り、特にレギュラーシーズン最後の2ヶ月は両リーグ最高となる36勝19敗の好成績をマークしてシーズン最終盤までポストシーズン進出の可能性を残した。ジョー・マドン(現カブス監督)の後任としてレイズの監督に就任し、4シーズンで318勝330敗。来季限りで契約満了を迎える予定だったが、少なくとも5年間、オプションを含めれば6年間という契約延長は、球団フロントからの高い評価を反映していると言えるだろう。

チームを躍進に導いたことにより、ア・リーグの最優秀監督賞の有力候補の一人に挙げられているキャッシュ。40歳の若き指揮官のもとで、来季以降のレイズはさらなる高みを目指していくことになる。

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