セアカゴケグモ 雲仙で初確認 県、注意呼び掛け

 県は9日、雲仙市小浜町マリーナの建設現場で毒グモのセアカゴケグモ雌3匹の死骸を発見したと発表した。同市での確認は初めて。
 作業員が3日、福岡県から搬入された足場用資材にクモ3匹が付いているのを発見し、殺虫剤で駆除。作業員は毒グモを疑って県に通報し、県がセアカゴケグモと確認した。県と雲仙市は現地調査したが、3匹以外は発見していない。
 セアカゴケグモは特定外来生物で、雌だけが毒を持つ。雌の成体は体長約0・7~1センチ。腹部に赤色の模様があるのが特徴で、側溝などに巣をつくる。
 県内では2016年8月に初めて発見され、今年8月末までに大村、長崎、松浦各市で計669匹が確認されている。県自然環境課は「見つけても素手で触らず、殺虫剤などで駆除し県に連絡してほしい」と呼び掛けている。

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