徳富旧邸(熊本市)1.3メートル移動へ 北側屋根が民有地にはみ出す

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熊本市中央区の徳富旧邸(1月撮影)

 熊本市文化財保護委員会が5日、熊本市中央区の市教育センターであり、熊本地震で被災した徳富蘇峰・蘆花[ろか]の住まいの徳富旧邸(同区、市指定有形文化財)について、屋根の一部が敷地からはみ出しているため、復旧工事に併せて建物を曳家[ひきや]で移動させることを了承した。

 市文化振興課によると、市は徳富旧邸の敷地と建物を1962年に取得。このころから、北側の屋根が40~50センチほど隣接する民有地にはみ出していたとみられる。特段の影響はないものの、将来的には民有地にせり出した部分を取り払う必要も出てくることから、市は南東方向に1・3メートル移動させると説明した。

 徳富旧邸は熊本地震で地盤に亀裂が入り、建物は傾いたりゆがんだりした。沈下を防ぐため建物をいったんジャッキなどで上げ、コンクリートの基礎を造るという。21年の公開を目指している。(飛松佐和子)

(2018年10月11日付 熊本日日新聞朝刊掲載)