県立大が「経済教育学会」特別賞 教育で地域活性化に貢献 「しまなびプログラム」など評価

 大学教育を通じ地域の活性化に貢献したとして、全国の経済学系の大学教員らでつくる「経済教育学会」が県立大に特別賞を授与した。古河幹夫副学長は「教員が研究の時間を割きながらやり遂げてきた。励みになる」とする。
 学会には約250人が所属。大学の経済学の授業や経済教育の在り方について研究している。特別賞は、独自性の高い教育実践をしたり、その取り組みをまとめた書籍を出版したりした個人や団体を表彰。大学の受賞は珍しいという。
 県立大の波佐見焼のブランド化に向けた活動に加え、離島の課題、解決策を議論する必修科目「しまなびプログラム」に注目。英語と中国語で波佐見焼の魅力をまとめた書籍を出版して海外に発信しようとしたり、全学生に離島でのフィールドワークを経験させ、地域の課題解決につながる人材を育てたりする取り組みが評価されたという。
 授賞式は9月29日に大阪教育大(大阪市)で開かれた。古河副学長は「“お隣さん”感覚で協力できるのが公立大の強み。今後も地域がおもしろくなることを支える活動をしたい」と話した。

経済教育学会特別賞の表彰状を受け取る古河副学長(右)=大阪市、大阪教育大(県立大提供)

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