新進気鋭のロボット開発者・青木俊介ユカイ工学(東京都新宿区)代表は、「大企業が強い産業用ロボットは何十年という歴史を持ち、モノの移動や加工技術は既に確立済み。一方、僕たちが手掛ける家庭用ロボットは、産業としてはこれから。そこに小さな会社が参入可能な余地がある」と語る。
日本伸銅品問屋組合連合会(大阪伸銅品問屋組合、京都伸銅品問屋組合)はこのほど、大阪市中央区のОMM(大阪マーチャンダイズ・マート)会議室で「第35回伸銅品技術講習会」を開催。特別講演で青木代表は、「ロボティクスで世界をユカイにする」をテーマに話をした。
ユカイ工学は2007年12月の設立。スタッフ20人程度のチームでプロダクトデザイン、回路・メカ設計、ソフト開発を行っている。
講演では、家族をつなぐコミュニケーションロボット「BOCCO」や、しっぽのついたクッション型セラピーロボット「Qoobo」(18年度グッドデザイン・ベスト100受賞)などの製品を紹介。
「創業以来、一貫してロボテックスとコミュニケーションにフォーカスした製品を発表している。受託開発の実績も多い。なお、『Qoobo』は近日の発売予定」(青木代表)。
“世界をユカイに変えるスペシャリスト集団”の代表らしい、愉快で楽しい青木さんの講演だった。