地域の課題 壁新聞に 対馬高生、取材し編集 地域医療や人口減少を特集

 対馬市厳原町の県立対馬高(立木貴文校長、476人)普通科2年生114人が、地域の課題について取材した成果を壁新聞「対高未来新聞」にまとめた。8日の同校文化祭では、地域医療や人口減少、生活インフラなどについて特集した14点を展示、発表した。
 壁新聞は、同校が昨年度から取り組んでいる「対馬学」の一環で、対馬の現状を取材し、紙面化することで課題解決力のある人材を育てることを目指している。
 生徒たちは、地元の行政関係者らから対馬の課題などの講義を受けた上で、関心のあるテーマごとに24グループに分かれ取材。地元企業を見学したりインタビューしたりしたことを写真やグラフも使い編集した。
 このうち「甘くない現実 医療・福祉の現状と課題」との見出しで、地域医療を特集した班は、地元の障害者福祉施設について取材した記事で「精神疾患や障がいのある人のための施設や、場所が少ない」と指摘した。
 別の記事では、医師の高齢化や脳神経外科の専門医不在などの課題を提示。その上で、地域のお年寄りに寄り添った視点で「高齢者目線で考えると、交通面での負担が大きく大変だと感じる」と論じ、医療に関わるシステム全般の改善を求めている。
 文化祭では、対馬の観光について調べた班がステージ発表。シーカヤックツアーを営む個人事業主を取材した小島茉脩(ましゅう)さん(17)は完成した紙面を示し、「マリンレジャーなどの新しい観光スポットをもっとPRし、多くの人に対馬の魅力を味わってもらいたい」と話した。

文化祭で取材した成果を発表する生徒=対馬高
地元の産業や医療、インフラなどについて取材し、制作した壁新聞「対高未来新聞」を掲げる生徒

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