JFEエンジ、出雲市からごみ処理施設受注 250億円、国内最高水準の発電効率

 JFEエンジニアリング(社長・大下元氏)は10日、島根県出雲市から「出雲市次期可燃ごみ処理施設建設運営事業」を受注したと発表した。日当たり処理能力100トンのストーカ式焼却炉2炉の設計・施工と20年間の施設運営を請け負うもので、受注額は250億8千万円(税抜)。

 施設は超高温ボイラの採用により同規模施設の中で国内最高水準となる発電効率25・6%を実現する。出力は5400kW。また、独自の燃焼方式である対向流空気吹き込み技術も採用することで安定した燃焼を確保すると共に幅広いごみ質へ対応する。

 プラントの運転監視・操業支援は横浜本社(横浜市鶴見区)のグローバルリモートセンターで実施。最適運転の支援によって一層安全で質の高い施設運営を可能にする。施設は災害時でも自立運転可能なように用水などの備蓄や浄水装置を備えている。強靭な施設で地域の防災機能保持にも貢献する。

 同社は本件を公設民営(DBO)方式で一括して請け負った。工事期間は2022年3月まで、運営は22年から42年までを予定している。

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