中国のスパイが逮捕~トランプ政権が実力行使

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(10月11日放送)に青山繁晴(自由民主党・参議院議員)が出演。ブリュッセルで逮捕された中国のスパイについて解説した。

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アメリカが中国の産業スパイを逮捕したと米メディアが速報

飯田)今朝、Twitterを見ながら出勤していたら、ニューヨークタイムズやワシントンポストが速報で報じていました。
それによると、中国のスパイがベルギーのブリュッセルで逮捕されて、アメリカに移送されるというニュースが飛び込んできました。これは初めての出来事だったということですが。

青山)これは大変な話です。産業スパイなのです。産業スパイを第3国で逮捕してアメリカに移送してしまうというのは、インテリジェンスの世界ではいろいろあるけれど、空前の出来事ですよね。
それもGEアビエーションという、アメリカを代表する巨大企業・ゼネラルエレクトリックの航空部門の輸出入に関することでと、ニューヨークタイムズが書いています。ということは、安全保障関係の情報も民間ルートで漏れているのではないかということも捜査しているのでしょう。中国は絶対報復しますよ。CIAのエージェントとか、中国国内にも山のようにいます。あるいは日本も含めて。貿易戦争が軍事的緊張も生んでいますが、それが情報の世界にまで来たなと。アメリカの実力行使ですよね。

飯田)しかも名前が出ています。Yanjun Xu(ヤンジュン・シュ)という人物で、身柄拘束に至るまでが用意周到だったと報じられています。

青山)ここまでやるには、いい加減な容疑で身柄移送したりしません。加えて、キーマンのひとりなので名前を敢えて晒すことで、水面下で動くエージェントもみんな把握しているぞという脅しをかけているわけです。

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アリゾナ州の支持者集会で演説するトランプ(2016年3月)(ドナルド・トランプ – Wikipediaより)

トランプ大統領はケンカ上手

飯田)これは軍事機密も含めてスパイしていると?

青山)いま、ほとんど全面戦争ですよ、見えざる戦争とでも言うべきか。武力衝突は起きていないだけです。ただしトランプ大統領は負けるケンカはしないです。負けないケンカしかやらない。だいたい貿易戦争の場合、アメリカは負けないでしょう。

飯田)アメリカから輸出しているものは多い。

青山)中国の3倍くらいありますから。だからお互いに関税を掛け合って行ったら、中国は途中で挫折します。そういう意味ではトランプさんは史上空前のケンカ上手なアメリカ大統領で、オバマさんとは対照的ですよね。

飯田)とにかく表面上融和していればいいというところから。

青山)ハッキリ言うと偽善の政治から、1対1のケンカですよね。でもこれに世界が巻き込まれるので、日本も他人事だと思っていちゃいけないです。日本にはスパイ防止法はないので、どんなスパイでも自由に活動している国ですから。

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一帯一路国際協力サミットフォーラム(一帯一路 – Wikipediaより)

中国の一対一路に日本が協力するのは世界の流れに逆らう

飯田)そんななかで安倍総理が今月末、中国に行きますよ。日中は友好で行くべきだという論調で書く新聞もあります。

青山)僕は反対です。この頃安倍総理に対して反対ばかりしていますが、いちばん問題なのは中国の一帯一路に日本が協力するというのが、実は世界の流れと違うということです。
一帯一路の思想は、かなりバレてしまっていて、鉄道とかダムとか、いらないインフラまで中国の借金で作ってしまうと、沖縄の観光客漬けの話と構造が似ていますが、中国に根っこを握られることになるんです。
パキスタンのような親中国まで態度を再検討しているのに、そこに日本が助け船を出すというのは外務省の発想なのです。中国はいまアメリカにやられて困っているから、日本にすり寄ってきているでしょう。そうするとこういうときに助け船を出すのが日本外交で、いまこそチャンスだと外務省は思うのですが、そのチャンスの意味が違うのです。日米同盟の本当の意味を使わないと。産業スパイの問題も含めて中国の態度におかしなところがあるのです。少なくともアメリカは国際法に基づいて捜査しようとしている次第で、そんなアメリカにやりすぎを注意しながらも、助け船を不用意に出すこととは違うと思います。

飯田)下手をすると、アメリカから日本はどっちの味方なんだよと言われちゃいませんか?

青山)水面下ではそういう動きもあります。それはアメリカの良いところです。言いたいことがあればリアルタイムで言って来る。その場で言わないということはありません。その代わりに日本はその場で言い返さなければいけない。言い返すだけの実績も積まないといけない。隣近所の海外諸国との付き合いも大事にすべきですが、本当の友達なら、例えばカンニングしていたらそれは止めろよと言うのが友達です。そういう外交であるべきだと思います。

飯田浩司のOK! Cozy up!
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