ノーベル賞の本庶氏「健康長寿社会実現へ神戸から世界へ発信したい」

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本庶佑氏

 横浜市内で開かれている大手製薬企業や大学などが共同研究や提携先を探すイベント「バイオジャパン」で11日、構想から20年を迎える神戸医療産業都市の取り組みを紹介するセミナーがあった。今年のノーベル医学生理学賞に選ばれた本庶佑・神戸医療産業都市推進機構理事長があいさつに立ち「産官学医の橋渡しとなる知の拠点を構築し、健康長寿社会の実現に向けた課題解決策を神戸から世界へ発信したい」と語った。

 本庶理事長は「構想は着実に発展し、現在では350の企業・団体、9400人が働いている。わが国最大のバイオメディカルクラスターだ」と強調。先端医療研究センターなど同機構の4センターを挙げ「都市のさらなる発展を先導したい」とした。また、ノーベル賞の受賞決定で多くの祝福が寄せられているとして「この場を借りて感謝を申し上げる」と述べた。

 セミナーでは、同機構細胞療法研究開発センターや同都市に進出した2社の講演があった。資生堂(東京)は、毛髪再生医療の産業化に向け、2014年に開設した細胞加工培養センターを紹介した。

 再生医療業界参入を狙う企業・団体が参加する「再生医療ジャパン」も同時開催されている。両イベントは12日まで。(藤森恵一郎)