高額な移籍金で獲得したからといって、即戦力になるとは限らない。チェルシーのジョルジーニョ、ユヴェントスのクリスティアーノ・ロナウドなど期待に応えているビッグプレイヤーたちもいるが、まだ新天地で実力を発揮できずに苦しんでいる選手たちも多いのだ。
今回スペイン『MARCA』はそうした苦戦組を特集しており、今夏高額な移籍金で加入しながら実力を発揮できていない者を数名リストアップしている。
1.マウコム(ボルドー→バルセロナ/FW)
ボルドーで大きな注目を集めていたマウコムは、サイドから個人で打開できる強力なアタッカーだ。しかし今季はウスマン・デンベレが復活したこともあり、バルセロナではリオネル・メッシ、ルイス・スアレス、デンベレの3トップがメインになっている。マウコムは4100万ユーロの移籍金で獲得されたが、まだ25分しかプレイしていない。
2.ファビーニョ(モナコ→リヴァプール/MF)
ナビ・ケイタとともにリヴァプールの中盤に加わったファビーニョだが、ケイタに比べて出番が少ない。ジェイムズ・ミルナー、ジョルジニオ・ワイナルドゥムらが奮闘していることも大きく、4500万ユーロで獲得されたファビーニョはポジションを確保できていない。
3.ファビアン・ルイス(レアル・ベティス→ナポリ/MF)
リーガ・エスパニョーラからセリエAへの変化は難しかったのか、189cmを誇る大型MFファビアン・ルイスも苦戦気味だ。リーグ戦でのプレイタイムは110分となっており、まだチームのスタイルに適応できていない。移籍金は3000万ユーロかかっているため、早い段階で戦力になってほしいところだろう。
4.ベルント・レノ(レヴァークーゼン→アーセナル/GK)
GKというポジションは特殊なため、レノが活躍出来ていないと言い切るのは難しい。ただし指揮官ウナイ・エメリが開幕からベテランのペトル・チェフを信頼してきたのは事実で、まだレノは2番手の立ち位置にある。アーセナルサポーターとしては2500万ユーロをかけたレノの出番を増やしてほしいのかもしれないが、まだもう少し時間が必要だろう。
5.サム・カスティジェホ(ビジャレアル→ミラン/MF)
リーガからセリエAにやってきたMFではファビアン・ルイスと同じだが、カスティジェホも満足に活躍出来ていない。リーグ戦では6試合に出場しているが、プレイタイムは120分に留まっている。ミランは2500万ユーロの移籍金を投じているが、絶対的な存在となれるか。
6.マリアーノ(リヨン→レアル・マドリード/FW)
本領を発揮できてないと評価するのは可哀想な気もするが、マリアーノのことも同メディアは含めている。今夏リヨンから復帰したマリアーノはチャンピオンズリーグのローマ戦でスーパーゴールを決めるなど結果も出したが、まだカリム・ベンゼマからポジションを奪い取れていない。サポーターの中にはマリアーノの先発を望む者も多いだろう。
7.チャグラル・ソユンク(フライブルク→レスター・シティ/DF)
指揮官クロード・ピュエルはコミュニケーションの部分に不安があると感じているようで、アーセナルなどからも関心を集めていた22歳の若きセンターバックはイングランドで苦戦している。移籍金は2100万ユーロかかっているが、戦力となるのはもう少し先の話か。
8.クインシー・プロメス(CSKAモスクワ→セビージャ/FW)
ロシアからやってきた高速アタッカーのプロメスは、ここまでリーグ戦で90分しかプレイしていない。チームはアンドレ・シウバの活躍もあって絶好調なのだが、プロメスはその波に乗り切れていない印象だ。獲得には2000万ユーロを費やしており、まずは途中出場から結果を出していきたい。