部活休養ガイドライン 長崎県教委が策定、来春適用 中学週2日以上 高校週1日以上

 長崎県教委は、公立中高生の運動部活動の休養日などについて、長崎県版のガイドラインを策定し、11日、公表した。中学は週2日以上、高校は週1日以上の休養日を設け、いずれも部活動(試合含む)が週16時間を超えないことなどを求めた。
 今後、各市町教委にガイドラインに基づいた方針を、各学校長には毎年度の活動方針をそれぞれ作成するよう求める。来年4月には全ての公立中、高校で適用する予定。少なくとも年1回は実態を調査するという。
 運動部の活動を巡っては、行き過ぎた練習や教員の働き方改革が課題となる中、スポーツ庁が3月、中学は週2日以上の休養日を設けるなどとしたガイドラインを策定。これを基に地域の実情に応じた指針を作るよう、各都道府県に求めた。県教委は5月に策定委員会を設置し、議論を重ねていた。
 長崎県版ガイドラインでは、中学は週2日(平日1日、学校休業日1日)以上の休養日を、高校は心身の発達段階を踏まえ、週1日(ただし月2回以上は学校休業日に合わせる)以上の休養日を設けることとした。中、高校とも、活動時間は平日2時間、休業日3時間程度と定めた。
 県体育保健課は「着実な実施を図るため、各市町教委や学校、PTA、競技団体、外部指導者にも理解を求めたい。私立学校も参考にしてほしい」としている。

© 株式会社長崎新聞社