韓日交流作文コンテスト 対馬高生が活躍! 最優秀に井上さん(国際文化交流コース3年) 儀間さん(3年)佳作、2年の2人も入選

 在日韓国大使館などが主催する「韓日交流作文コンテスト」の「韓国語エッセイ 中高生部門」で、全国の公立校で唯一、韓国語を専門的に学べる長崎県立対馬高国際文化交流コース3年の井上京子さん(18)が最優秀賞に輝いた。
 ほかに同コースからは、同部門で3年の儀間麻梨哉(ぎままりや)さん(17)が佳作、2年の犬束優詩(ゆう)さん(16)が入選。「韓国語 韓国旅行記部門」で2年の藤山恵緑(めろ)さん(17)が入選した。
 韓日交流作文コンテストは次世代の日韓関係を担う若者らを対象に毎年開催。韓国語エッセーや韓国旅行記など7部門に計2030件の応募があり、最優秀賞(各部門1人)、優秀賞(同2人)、佳作(同4人)、入選(同12人)をそれぞれ選んだ。
 井上さんは、昨年の同コース語学研修で韓国・釜山を初めて訪問。出会った韓国の人たちが親切に道案内をしたり、階段で重いかばんを持ってくれたりした。エッセーでは「会った人々全員がまるで親戚のよう」とつづった。
 儀間さんのエッセーは出身地の沖縄県で参加した韓国人との交流会が題材。「ニュースやSNSで見ていた反日・反韓感情に不安感があったが、実際に行ってみるとそういう感情はなかった」と記した。
 授賞式は9月29日、東京の韓国文化院であり、井上さんと儀間さんが出席。井上さんは「最優秀賞に選ばれて自信がついた。大学でも韓国語を学びたい」、儀間さんは「韓国に留学し、将来は空港で旅行者の手助けをしたい」とそれぞれ語った。

「韓日交流作文コンテスト」で最優秀賞に輝いた井上さん(左)と佳作の儀間さん=対馬高

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